今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (226)Just You/もんた&ブラザーズ(1982)

12月の初旬も後半、ことしもあと24日!の「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

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作詞:来生えつこ/作曲:もんたよしのり

発売:1982(昭和57)年11月5日 (もんたよしのり:当時31歳)

売上:4.8万枚(オリコン最高38位) 

1982(昭和57)年11月に発売された、もんた&ブラザーズ6枚目のシングル曲です。

 

●1982年シングル

1980(昭和55)年、世を席捲したダンシング・オールナイトでの鮮烈な登場を果たしたもんた&ブラザーズ。フロントマンのもんたよしのりさんは当時デビューして10年目で、数枚のシングルを出すも売れず、この曲で進退をかけながら再デビュー、これが世間的な大ヒットになるから何が起こるか分からない、というものですが、その後も「赤いアンブレラ」「DESIRE」などのヒットを飛ばし、名曲「KOBE」も生みだしました。

その後のシングルで、本曲は6枚目になりますが、この頃になると人気も陰りを見せ、5万枚前後のセールスに落ち着くようになり、オリコン最高38位、売上4.8万枚の記録となっています。

ちなみに次のシングル「Gone-Gone」(1983発売)はグループで唯一オリコンチャート100位圏内にランクインできませんでした。

 

●ジャケット

もんた&ブラザーズのレコードジャケットは、もんたよしのりさんのみが映っているものと、全員が揃って映っているものとに大別され、本曲は前者になります。

マイクを持って熱唱しているシーンですが、他の作品はポージングのカットが多く、ライブのワンカット的なジャケットは珍しいと感じました。

 

●作詞

来生えつこさんです。

もんた&ブラザーズのシングルでは、作曲はすべてもんたよしのりさんが担当し、詞を作家に書いてもらうのが基本フォーマットで、8枚の歴代シングル(A面)は全作作詞家が違うという、非常に珍しい事になっています。

 

●ポップなサウンド

彼らのシングルの中で、珍しいほどの明るくポップ調のイントロですが、そこはやはりもんたさんが独特のしゃがれ声が前面に展開されます。

歌い出しは陰りのある感じで、

♪感じるハートは 火花さ

と始まります。

 

●詞と歌と

「火花」とか「スパーク」というフレーズが複数回使われ、詞の激しい曲ですが、歌い方も途中から激しくなり、でももんたさんが歌うとどうしても途中からかすれて、もしここがかすれなかったらどんな激しいボーカルだろう??という事を想像させるかすれ声です(笑)

サビで

♪Yes,you,Yes,me,Yes,love,Yes,now~

と激しく歌うのですが、

イェスユー、イェスミー、イェスラー、イェスナー

って感じで、やはりかすれ声を交えながら歌われます。

次は上記の「Yes」の部分をそのまま「Just」に置き換えて歌われます。

その最初のJust Youがそのまま曲のタイトルになっています。

これらの言葉の後に「おまえだけ」「今夜だけ」「好きなだけ」

と続きます。

♪本気なのさ Yes My Love~ で〆となります。

この80年代前半って、Yes My Loveのフレーズで〆る曲ってすごく多いなと感じます。

まさに「YES MY LOVE」というタイトルの曲を、この同じ1982年に矢沢永吉さんがリリースしていたり、ある種の「決め台詞」とすら感じました。

 

最後にですが、改めてもんたよしのりさんの御冥福をお祈りします。

 

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今日の1曲 (225)禁猟区/郷ひろみ(1977)

遂に2023年も12月に突入、今年もあと1ヶ月を切った「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童

発売:1977(昭和52)年12月5日 (当時22歳)

売上:16.1万枚(オリコン最高8位) 

1977(昭和52)年12月に発売された郷ひろみさん24枚目のシングル曲です。

 

ザ・ベストテン初登場曲

1977((昭和52)年12月発売で、翌1978(昭和53)年1月に放送がスタートしたザ・ベストテンで彼の楽曲として初登場した曲で、記念すべき初回の放送で5位にランクインし、出場しています。

 

●売上

オリコン最高8位、16.1万枚の売上でした。

当時22歳を迎え、アイドルというには少し年齢が上がったところで、1973(昭和48)年頃からずっとオリコンTOP10入りヒットを続けてきましたが、この辺りまでは続くものの、翌1978(昭和53)年ごろからTOP10入りしない曲が出てき始めて、転換期を迎えつつある頃だったといえます。

 

●作家陣

阿木燿子さん、宇崎竜童さん夫妻による作詞、作曲です。前作「帰郷/お化けのロック」(1977.9.1発売。最高2位。40.0万枚)もこの2人による楽曲で2作連続となりました。

この当時はこのコンビの手による楽曲が多く、同じ年に山口百恵さんの「イミテーション・ゴールド」もリリースされていたり、時のヒットメーカーでした。しかしこのコンビと郷さんの絡みって意外でまた面白いものですね。

 

●さしずめハンター

禁猟区というタイトルで、「猟」の字があるように、この曲の主人公はハンターです。

♪さしずめ僕はハンターで

とした後に、

♪あながち僕はハンターで

としたのは、単に語呂的なものでしょうか。

女性という「獲物」を追いかけて、狙いを定めて引き金を引くはずが、、

ずるい「君」に

♪僕にはどうにもお手上げさ

となってしまいます。

猟をしようと思うんだけど、できない…、「禁猟区」なのですね。

近藤真彦さんの「ホレたぜ、乾杯!」という曲もこんな感じの内容だったなと、ふと思い出しました。

 

●スピーディーなサウンド

サウンド面で耳を惹く?のは、序盤のギターの音です。

♪ジャカジャカジャカジャカ…と、裏音のように随所に出てくるこのサウンド、特にイントロとアウトロで顕著ですが、表面のスピードあるサウンドにちょっと動きを止めるような役割をしているようで、逆にスピーディーなサウンドを引き立たせているようにも感じます。

それと、間奏に入るところで表の音とこのギターサウンドを二度繰り返した後の、いきなり出てくるトランペットのような音がスピーディーに展開していく部分がものすごく高まります。
この曲の歌詞を借りるならば、それはまるで獲物を追っている狩人が、広い野原をどこまても駆け巡っているような…そんな姿がこのサウンドで連想されました。

 

そんな感じで、個人的にこの時期の郷さんの楽曲は、サウンドが好きな曲が結構多くて、ファンキーな感じのものが多いですね。「バイブレーション」なんかもファンキー全開ですし。

 

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今日の1曲 (224)ジリリキテル/Berryz工房(2006)

今年もいよいよあと1ヶ月と少しの「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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↓MVはコチラ↓

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作詞/作曲:つんく♂

発売:2006(平成18)年3月29日 (当時平均12.9歳)

売上:1.9万枚(オリコン最高6位) 

2006(平成18)年3月に発売されたBerryz工房10枚目のシングル曲です。

 

●節目の10thシングル

Berryz工房といえば、モーニング娘。が所属する「ハロー!プロジェクト」で後輩グループとして登場し、2004(平成16)年3月3日に「メンバー全員が小学生」の状態で8人グループとしてデビューしました。

このシングルが出たのは、それからちょうど2年後の同じ3月の事でした。

8人いたメンバーは前作ギャグ100回分愛してください(2005.11.23発売。最高19位。1.6万枚)から、1人卒業して7人となり、結局この7人で2015(平成27)年の「活動停止」まで完走しました。

そんな中、節目となる10枚目シングルで、この時は中学生が5人、小学生が2人の編成でした。なので平均年齢が12.9歳とまだまだ若かった訳です。それでもデビュー前の全員が明らかに「子ども」の状態から考えると、少し成長して中学生的な雰囲気になってきたかなとは思います。

 

●クラシックのイントロ

この曲のイントロは、どっかで聞き覚えのあるメロディーだと思ったら、ショパンの「革命のエチュード」という曲で、この曲は昔少女に何が起こったか(1985年)という小泉今日子さん主演のピアノドラマでよく弾かれていた曲で、それで聞き覚えがあったんですが有名な曲です。クラシック曲は著作権切れになっているので、そこは問題なく使えるのだと思いますが、MVのイメージと結構合っていて、いい感じになっていました。

 

●大人への意識

歌い出しから

♪女の感です 恋の予感

という、脱・子供的な大人のイメージが窺えます。

それまでの楽曲が割と、楽しい感じのものが続いていたので、こんなちょっと背伸びした感じの曲はギャップがあり、急に「大人」を意識させるものが感じられました。

♪大人ならば泣かないの

とか

♪大人となる階段ね

なども、ダイレクトに「大人」を意識したフレーズです。

大人への階段を上っていった楽曲という感じで、この先の楽曲はそれまでの子ども然とした雰囲気がなくなっていって、大人の雰囲気が急加速度的に増していく事となります。

 

●MV

バレリーナのような格好をしたメンバーたちが走り回っていますが、立ち止まっている時は頻繁に金網が手前にぼやけて映っています。かごの中の鳥たちが逃げ出せないでバタバタともがいている…そんな風にも感じました。何を求めて、彼女たちは走っているのか…?

全体的に暗めのカットが、「大人への階段を上っている」彼女たちを表現するのにかなりの効果をもたらしているとも感じました。等身大というよりは、少し背伸びした感がより感じられましたね。

サビの

♪眩しい 愛しい やけに 悔しい

という韻を踏んだ部分が、松任谷由実さんの「卒業写真」を思い出しました。

 

ラストのぐちゃぐちゃに踊って最後全員が揃ってキメてる部分がありますが、これライブで見るとすごくキマッてて、それこそ♪Fuuuu~と感じでおもわず声援を送りたくなる最高のシメになっています。随所に出てくるクラップも印象的です。

 

今日の1曲 (223)レディ・イヴ/甲斐よしひろ(1996)

11月下旬に入り、今年ももうあと1ヶ月と少し、、と焦りだす「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞/作曲:甲斐よしひろ

発売:1996(平成8)年2月28日 (当時42歳)

売上:不明(オリコンチャート圏外) 

1996(平成8)年2月に発売された、甲斐よしひろさん11枚目のシングル曲です。

 

●アルバム発売後のシングルカット

この年の1月に発売されたアルバム「GUTS」の最初の曲として収録されていたものですが、先行ではなく後行の形でシングルカットされた事もあってか、残念ながらシングルとしてオリコン100位圏外に終わりました。

最初エレキで始まって、ポップでキャッチーないかにもシングル向きの楽曲ながら、セールスに繋がらなくて残念でした。歌い出し前の♪ダン ダン ダダダン というリズムがべたすぎて逆に好きなのですが。

ちなみにアルバムタイトル曲である「GUTS」は、当時メジャーリーグで日本人のパイオニアとして活躍し始めた野茂英雄投手の事を題材としてつくったといわれています。

 

ダウンタウンDX エンディング

この曲は今も続く人気長寿番組ダウンタウンDX」のエンディングテーマに起用されました。個人的に彼の曲がタイアップになるという事で嬉しかったものでしたが、シングルが売れないのが残念でした(また書きますが…)。

甲斐バンドとKAI FIVEでヒットを飛ばしていますが、ソロでだけヒット曲がなく、1曲ぐらい当たってほしい、というのがあったんですよね…。

 

●女性賛歌

歌詞的には、甲斐流の「世の女性への応援歌」です。

愛に目覚めたら「生まれ変われる」のさ、自分磨きして輝こう、そんな感じの言葉に溢れていて、まだ気づいていない自分の魅力に気づいて、「恋せよ乙女」的な曲です。

 

●20世紀最後

サビから始まる曲ですが、Aメロ歌い出しには

♪世紀末だ~からと~

とあり、「20世紀最後」とか「21世紀幕開け」などのフレーズが多数出てきて、世紀末を感じさせる曲ですが、この曲の出たのが1996年、そろそろ「世紀末」というにふさわしい時期になってきたのかな、という頃でもありました。

♪新しい生き方してかなきゃ

と歌われていますが、人間の永遠のテーマという感じですね。

いつからか分かりませんが、古いものに捉われずに、新しい考えでとか新しい目線でとか、他の動物にはない人間だからこそ持つ考えなのかな?そんな事を考えたりしました。

 

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今日の1曲 (222)Tough in the City/世良公則(1988)

11月中旬、急速に寒くなってきた「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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いつもの歌詞サイトに載っていなかったので、音源は割愛します。

 

作詞/作曲:世良公則

発売:1988(昭和63)年4月21日 (当時32歳)

売上:0.2万枚(オリコン最高100位) 

1988(昭和63)年4月に発売された世良公則さん9枚目のシングル曲であり、以前紹介しました「抱きしめてくれ…」の前のシングル曲です。

 

●シングルバージョン

この曲は元々、前年1987(昭和62)年に発売された同名のアルバムでそのタイトル曲としてリリースされたのが最初で、その4ヶ月にシングルカットされた格好になっています。

それもあってかシングルとしてはほとんど売れず、オリコン最高100位ギリギリにランクインし、売上は2千枚という記録が残っています。

アルバム版とはアレンジが違っていて、アルバムではイントロがなくいきなり歌い出しに入っていますが、シングル版は結構長いイントロがあって、そこにシャウトが入っていて…というぐらい気合いの入ったものとなっています。

歌い方でいうと、シングル版の方がラフというか、よりライブっぽい感じがします。

 

カネボウCMソング

当時からカネボウのCMソングだった印象はありましたが、何の商品か分かっていませんでした。ビッグタイムという男性用整髪料との事でした。そうだっけ?ってくらいそこの記憶がないのですが…

二番のサビの ♪燃えつき~る 激しさでぇええー という語尾の部分がインパクトがあり、商品のCMながらその部分は世良さん自身のライブシーンが映っていて、ここの歌詞を歌い上げていました。すごいパワフルで印象的なのに、世の中には伝わらないのだろうか?とよく思っていました。

当時の彼は俳優として人気がありましたが、ソロ歌手としてはツイスト時代のようなセールスは得られず、これというヒット曲もないままだったので、歌手としての側面をもっと注目されないかな?と度々思ってました。

 

●Vシネ前夜

このシングルが出た時は、「ベイシティ刑事(コップ)」という刑事ドラマが終了した直後で、その後「CFガール」という主演映画に出たり、「スクラップ」という唯一の連続ドラマの主演作に出たり、そしてなんといっても「クライムハンター」シリーズというVシネマ初作となる作品に出ていたり、とにかく俳優活動が盛んでした。

音楽活動は合間にシングルをスポット的にリリースするぐらいで、この曲と同名のアルバムをリリースして以降は、1990(平成2)年4月に「眠れない街」をリリースするまで約2年半アルバム発売がありませんでした。

 

●ハードワークの曲?

この曲の歌詞は、どんなに疲れてもしんどくても、それを楽しむくらいがちょうどいいさ的な、ある種昭和感満載な雰囲気に溢れている気がします。当時はそれが普通って感じで抵抗もなかったのですが、今こんなしんどい生き方する?という感じでした。どんなに痛みがあっても俺たちゃタフに生きてくしかないさ的な…。

この時期ちょうど流行りのCMに「24時間戦えますか?」というフレーズがありました。令和からはちょっと考えられないけど、昭和はこれで突っ走っていったんだな、と感じます。

昭和を社会人としては生きていませんが、高校生まで過ごしていたので雰囲気は感じるし、それが当たり前という感もありました。時代は変わるもんだな、とこの曲の歌詞を眺めていて、改めて感じました。

 

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今日の1曲 (221)ジプシー/西城秀樹(1981)

11月も半ば、今年もあと1ヶ月半の「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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↓動画はコチラ↓

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作詞:森雪之丞/作曲:鈴木キサブロー

発売:1981(昭和56)年12月20日 (当時26歳)

売上:13.9万枚(オリコン最高15位) 

1981(昭和56)年12月に発売された西城秀樹さん40枚目のシングル曲です。

 

●作家陣

作詞は森雪之丞さんで、70年代からロックからポップス、アイドルまで幅広く作詞を手掛けていましたが、ヒデキのシングル曲ではこれが唯一の作詞となりました。

作曲は鈴木キサブローさんで、当時歌番組でこの曲が流れてきた時、小5だった自分は「作曲者」のテロップを見て「鈴木キサブロー?「キ」が1個多いんじゃないのか?」と思ったものでした。「鈴木サブロー」の間違いじゃないかと思った訳です。だってキサブローって響き的に不自然だし…とか、人の名前に失礼な事を思っていました。表記こそ違いますが、本名も鈴木喜三郎さんであり、この時代のヒットメーカーとして地位を確立しつつある頃でした。

 

●女性目線の曲

ワイルドな男の魅力で売り出していたヒデキが歌う、珍しい女性目線の曲で、この年のシングルはそれまで3作が全部「ガール」を後ろに冠した曲(「リトル・ガール」「セクシー・ガール」「センチメンタル・ガール」)で、遂にこのガール3部作を脱却したところでした。

ヒデキが♪女になりたいから~ と歌うのを当時は特に違和感なく聴いてましたが、大人になるにつけて異色感が自分の中で大きくなっていきました。

 

●発売直後の紅白披露

この曲の発売日は1981年12月20日で、それもリリースされてそんなにヒットしていない(オリコン最高15位)にもかかわらず、発売後わずか11日で大晦日紅白歌合戦で披露されています。

 

●久々のアクション曲

当時26歳になっていて、大人のポップス路線への転換を図っていたようなヒデキのシングル曲だったガール3部作で、割にゆったり路線の曲が続いていました。

このうちの「セクシー・ガール」なんて、当時ロックンロールで一世を風靡していた横浜銀蝿の作詞作曲でありながら、割にゆったりしたポップスで、意外過ぎるほどでしたが、この曲ではその抑圧をブチ破るかのようなハードなサウンドにのって派手なアクションで見せてくれました。

独特の手の振り方をしているパワフルな振りは、音ハメがしっかり効いていてTVの前でカッコつけてよくやったものでした(笑) そこんとこは上のリンクにある動画で見てみてください。

 

●ヒデキ節

小節ごとの語尾に独特のしゃくりが多用される、まさに「ヒデキ節」全開の曲です。

♪嘘をくださ~い とか、♪おんなになりたいか~ら~ とか、ヒデキのマネをする人は大体ここんとこの節回しを押さえてるな、という感じがするのですが、そのしゃくりが分かり易く歌われています。

 

●分からなかった歌詞

一番のラストで

♪罪にゆめと送りがなをふるの~

という部分ですね。

小学生だったので、読みがなとか送りがなとかという事には割と敏感だったのですが、「送り仮名??」となりました。

こういうこと??と(笑)→「罪ゆめ」

「読みがなじゃないの??」とよく思ったものでした。森雪之丞先生一流のセンスなのでしょうか。

 

●後に続いたジプシー

この曲がリリースされたのが1981年12月で、その1ヶ月ちょっと後、1982年2月には太陽にほえろ!三田村邦彦さん演じる「ジプシー刑事」が登場します。偶然かどうか分かりませんが、なのでこの短期間に自分の中でちょっとしたジプシーブームでした。

ちなみにこの言葉、放送禁止ではないようですが、差別用語的な扱いを受け、それこそ「太陽にほえろ!」の全を再放送機会があった時でも、彼の出ていた時期のものはまるまるすっ飛ばされた事もあったようです。

 

●ものすごく個人的な思い出

この曲で個人的に思い出すことがあって、当時日曜の昼だったと思いますが、TVでこの曲見た後に、飼っていたインコが死んでいたのを見つけ、庭に埋めてやりました。この曲を聴く度に、小5の時に知り合い宅から引き取りながら早々に死なせてしまったこのインコの事をいまだに思い出してしまいます。

 

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今日の1曲 (220)夏女ソニア/もんたよしのりwith大橋純子(1983)

11月11日、ポッキーの日が今年もきた「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

いつもは自分のi-Podをシャッフル再生したものを選曲しますが、ここ最近自分が子供の頃に活躍されていた歌手の方が相次いで亡くなられ、なかでも、もんたよしのりさんの訃報に続き、今朝は大橋純子さんの訃報が届き、この曲について書きたいと思い、選曲しました。

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作詞:阿久悠/作曲:芳野藤丸

発売:1983(昭和58)年4月6日 (当時:もんたよしのり32歳、大橋純子32歳)

売上:15.9万枚(オリコン最高16位) ※1983年度 年間82位

1983(昭和58)年4月に発売された、「もんたよしのりwith大橋純子」名義で発売された唯一のシングル曲です。レコードジャケット上はMonta With Junko Ohashiとなっていました。

 

まずは、もんたよしのりさん、大橋純子さん、このお二人が相次いで亡くなられた事が大変衝撃でした。大橋さんは以前から闘病生活をされていましたが、復活されるものと思っていました…ご両名の御冥福を心より申し上げます。

 

●異色デュエットソング

当時「もんた&ブラザーズ」で活躍していたもんたよしのりさんと、前年にシルエット・ロマンスが大ヒットして再び脚光を浴びた大橋純子さんという、同学年になりますが、異色すぎるデュエットソングですが、同じ事務所に所属していたことがキッカケでこの組み合わせが生まれたそうです。

この名義ではシングル1枚のみでしたが、実は同じ組み合わせの名義違いでもう1枚シングルがリリースされていました。先の分とは逆の大橋純子withもんたよしのり名義で同じ1983(昭和58)年6月にリリースされた「恋はマジック」という曲がそれです。

 

●化粧品CMソング

この時代は有名化粧品メーカーのCMソングというのが常に存在し、特に夏は活発に展開され、このタイアップを得られるとヒットの早道にもなっていました。

この曲はコーセー化粧品の夏のキャンペーンソングとして起用され、当時脂の乗り切ったこの2人の起用は話題を集めました。オリコン最高は16位止まりでしたが、15.9万枚のヒットを記録し、年間では82位と100位以内に入るヒット曲となりました。当時アニメで「少年ケニヤ」というのがあって、「夏女ケニヤ」などともじっていた記憶があります。

 

●当時の二人

もんたさんは、「もんた&ブラザーズ」の活動を続けていましたが、1981(昭和56)年の「DESIRE」以降は10万枚を越えるヒットがなくなり、ベスト10圏内に入る事もなく、シングル曲は5万枚前後売れるような感じで、この翌年にバンドを解散しています。一方でこの1983年は西城秀樹さんに提供した「ギャランドゥ」を作詞作曲しヒットさせました。

大橋純子さんは「シルエット・ロマンス」がヒットした1982(昭和57)年までシングル曲をリリースしていましたが、1988(昭和63)年に「眠れないダイヤモンド」という曲をリリースするまで5年以上シングルリリースがなく、ソロではシングルを出していない状態でした。

2人の活動の転機的なこれらの状況も、このデュエットを組む流れに繋がったのかもしれませんね。

 

●作家陣

作詞は阿久悠氏で、なんだか意外な感じがしました。「夏女」というタイトルでデュエットソングの作詞がこの方だったとは…という感じで。

作曲は芳野藤丸氏、SHOGUNのメンバーとしても活躍したバリバリのミュージシャンという、これまた異色の組み合わせだったといえます。

このポップな夏ソングに、もんたさんはイメージつきましたが、大橋純子さん?となりました。個人的に「シルエット・ロマンス」の印象か強くて、壮大なバラードを歌い上げる人、な感じだったのでポップすのイメージが全く想像つきませんでした。でも歌のうまい人はなんでもこなすんだな、というのを聴く度に感じました。

 

●歌詞

何にも縛られない、自由な心の女でいたい、と大橋さんのパートで歌われ、

何にも縛られず、ありのままの心でいいんだよ、ともんたさんのパートで歌われています。

化粧品のCMのイメージにピッタリなのでしょうね、自分の思い通りのメイクをして、思い通りの女になる、みたいな。

 

●歌唱

先にも少し触れましたが、この組み合わせでこんなにもソウルフルな歌唱になるのか!って感じでした、

大橋さんのバラードについては触れましたが、もんたさんもパワフルな歌唱はするものの、なにせあのわざと潰したというハスキーボイスは、途中でかすれるどころか消えるような、無声状態を彼の記憶で埋めてるようなそんな感がありました。ヒット曲である「DESIRE」の間奏前に派手なシャウトをしていますが、それも張り上げようとすると声が切れる、それがまた彼の持ち味でもあったんですが、この二人だとそこそこのポップソングかな?と当初は思っていました。

しかしサビになると、特に♪ソーニアーーーー と伸ばす部分のパワフルさとグルーヴ感はヤバいです。「こんなパワフルなの??すごい」ってぐらい、二人の声が響きわたっています。最後に繰り返す♪wow wow wow~ からの部分はそれが最高潮に達しています。

 

 

こんなにもパワフルな曲をうたっていた二人が、ほぼ同時に逝くなんて…と衝撃がおおきいところですが、向こうでも二人でソウルフルな声を響かせていてほしいと思いました。

 

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