今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (3)BAD CITY/SHŌGUN(1979)

今日の1曲、第3回はこの曲です。

●BAD CITY/SHŌGUN(1979)

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この曲は昭和史に輝く?ドラマ「探偵物語」の主題歌としてヒットしたもので、松田優作氏の怪演が見事で、再放送される度にその評価をあげていったものでしたが、そのドラマのイメージとしてこの全編英語詞の楽曲の存在感は不可欠なものでした。

 

1970年代において、日本のロックバンドによる全編英語詞の主題歌というのは、このドラマ以前だと、この曲の出た前年に放送された「西遊記」のゴダイゴくらいではなかったでしょうか。

 

SHŌGUNはこの年、やはり同じ日本テレビ系探偵ドラマである「俺たちは天使だ!」の主題歌「男達のメロディー」をリリースしてヒットさせていますが、この曲は日本語詞であり、メンバーもあまり好きでなかったとのコメントが見られました。

 

この点このBAD CITYは「英語で何言ってるか分からない曲」が、気持ちよく歌えたのだとか。SHŌGUNはベテランのスタジオミュージシャンが集まって結成されたバンドで、実質この年にデビューしたものの、メンバーの不祥事で2年ほどで解散し、その後短期間で再結成したりしながら、2001年から本格的な再結成をしていますが、相次いで主要メンバーが死去しつつも芳野藤丸氏が中心となり活動を続けているようです。

 

BAD CITYは探偵物語のオープニングでありながら、レコード的にはエンディングの「Lonely Man」の方がシングルA面であり、BAD CITYはB面というのがなんとも不思議でした。ちなみにオリコン最高21位のヒットで15万枚を売り上げたとされています。

 

1997年には在りし日の松田優作氏の姿と共に、この曲が缶コーヒー「JACK」のCMで甦り、オールドファンを楽しませてくれました。そういう意味では「後世まで継がれる曲」のひとつとして立派な刻まれるものかと思います。