今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (12)ROCKIN' MY HEART/矢沢永吉(1982)

なんとか短いインターバルでの更新を定着させようとしている「今日の1曲」です。

 

今日の1曲はこの曲!

 

www.uta-net.com

 

作詞/作曲:McFee John 

発売:1982年10月9日

売上:19.1万枚(オリコン最高15位)

 

1982(昭和57)年10月発売の矢沢永吉 さん13枚目のシングル曲です。2つ前の記事も永ちゃんのシングル紹介でしたが、これに続いて取り上げます。

これは単に自分のWALKMANにあるシングル曲をシャッフルで聴いてたら耳に入ってきたことと、もうひとつは最初のリンクの歌詞を見て分かるように全編英語詞でカッコ良かったので取り上げたいと思ったので、今回この曲にしました。

f:id:lefthand926:20211129224630j:plain


この当時の永ちゃんは前年1981(昭和56)年から全編英語詞のアルバム「YAZAWA」を全世界発売するなど、アメリカのレコード会社と直接契約し、アメリカのアーティストとして活動し始め、日本ではそのうちのシングルカットである「抱かれたい、もう一度(LOVE THAT WAS LOST)」がヒットしていした。

 

個人的に「矢沢永吉の曲」として初めて知ったのが実はこの曲でした。「ザ・ベストテン」の20~11位の紹介で何度か見た程度ですが…。この当時の数々の英語曲を聴くと、「必死に食らいついてた」感が歌を通して感じました、個人の感想ですが。日本人が頑張って英語詞の自作曲歌ってるぞ感がありましたね。

 

翌年リリースされた、この「ROCKIN' MY HEART」をはじめとする全曲英語詞アルバム第2弾「YAZAWA -It's JUST ROCK'N ROLL」を聴くと、自らのボーカルがメロディーをけん引しているように感じました。声にサウンドがついていってる、そんな感じでした。とにかく「ROCKIN' MY HEART」カッコいいです!

 

サウンドと適度に抜けつつ展開されるボーカルがうまく融合していたように思います。それにしてもこのアメリカ進出プロジェクトはすごいですね。

 

日本で人気絶頂を誇り、武道館も後楽園も成功させて、次どうするのかといったら単身アメリカへ渡って、そこで生活し、英語も勉強し始め…という形でアメリカ人さながらの人生を送り、全世界でレコードを発売、というそれまで日本人の誰もしなかったことをいち早く取り入れたところに彼の凄さがあると思います。

 

日本にとどまってふんぞり返ってなんぼのモンじゃ?という事で、海外へ飛び出して、そこで大して売れなかったけれども、日本で何十万売るよりアメリカで何千枚売る方が「価値は上だった」というように、自分からトライしてつかみ取る事の素晴らしさを40年も前に彼は見出していた訳です。

それも、今でも活躍しているロック界の大御所ともいえるドゥービー・ブラザーズのメンバーたちとともにセッションする形で。

 

彼の全曲英語アルバムリリースは81、82年の2年間でしたが、この年は英語詞アルバムとオリジナルの日本語詞アルバムを1枚ずつ、年2枚を量産していました。ちゃんと日本語詞のアルバムも出していた訳です。

いくつかの曲は「曲」が同じですが、アレンジが全く違っていたり、あくまでもこの曲の英語版とか日本語版という「被り」はなく、全てが「異なる作品」です。

ただ、この期間のジャケットはすべてヒゲを生やしていました。

 

ROCKIN' MY HEARTについてですが、とにかく洗練されたメロディーとボーカル、それを聴いてるだけで個人的には満足です。正直歌詞はどうでもよくて、リズム感が心地良ければそれでいい、自分的にそう感じさせてくれる曲です。

 

ちなみにROCKIN' MY HEARTと同じ82年にリリースした日本語曲の「YES MY LOVE」は久々のヒット曲になり、彼のソロ初期10年間でも代表するシングル曲となりました。