今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (21)遥かなる恋人へ/西城秀樹(1978)

季節と曲がマッチしていなかった「今日の1曲」です。

 

今日はこの曲!

 

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作詞:竜真知子/作曲:馬飼野康二

発売:1978年11月25日

売上:19.3万枚(オリコン最高8位)

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1978(昭和53)年10月発売の西城秀樹さん27枚目のシングル曲です。

 

ヒデキといえば、2018(平成30)年惜しまれつつ63歳の若さで亡くなってしまいましたが、「ヤングマン」があまりに有名で、この「遥かなる恋人へ」は、その1曲前のシングルでした。いわばヤングマン前夜的な作品です。

 

ヒデキのシングルセールスはピークが1973(昭和48)年後半から1974(昭和49)年前半頃で、「ちぎれた愛」「愛の十字架」で連続1位を記録し、その後1位は「ヤングマン」のみなので、やはりここがひとつのピークで、この当時は「ちぎれた愛」から5曲連続で30万枚以上を売り上げています。年齢的には18~19歳頃でした。

なかでも最大のヒットは、1位こそならなかったものの「激しい恋」で、58.5万枚を売り上げています。♪やめろといわれても~はあまりに有名でした。

 

20歳になった1975(昭和50)年を過ぎると、やや翳りが見えてきたものの、それでもほぼベスト10には入り、20万枚前後の売上を記録していて、この曲もそんな時期の作品でした。当時はアイドルは20歳を越えると苦しくなるという定説の下で、新御三家はそれぞれ奮闘していたと思います。

 

そしてヒデキといえば「激しい」「エネルギッシュ」みたいなイメージが強いですが、この曲は真逆で、しっとりした歌い口でどこか郷愁を感じさせるものがありました。サビは情感がこもってエネルギッシュでしたが、とにかくバラードの佳曲でした。

 

サビ明けの、囁くような♪長く厳しい冬を乗り越えて…のところ、当時小2でしたがとてもよく覚えています。しかし「長く」と聞こえず何故か「ただく厳しい…」と覚えていたのはガキの御愛嬌という事で。

個人的にはこの曲が初めて「西城秀樹の楽曲」として認識した曲でした。それまで彼の存在はもちろん知っていて、彼の楽曲の曲名(「ブルースカイ・ブルー」など)も知ってはいましたが、まともに聴いたことがなく、この曲が初めて「まともに聴いた曲」でした。ただし、逆に曲名が分からず、長年、約20年のあいだ、知らないままでいました。

 

当時カックラキン大放送にレギュラー出演していたと思いますが、野口五郎郷ひろみといった他の新御三家メンバーは割によくレギュラー出演していたのに対して、ヒデキのレギュラー期間はかなり短く、また少なかった気がします。それだけに覚えていたのか、この曲を聴くと番組が終わり、金曜の夜の19時台が終わっていく…そんな感じですらありました。

 

そして、この後「ヤングマン」で日本中を熱狂させていく事となります。これは我々当時の子供は特にそうで、誰もがそのフレーズを歌い、ポーズを真似したという、本当に西城秀樹という人は、稀代のエンターテイナーであるなと、とつくづく感じたものでした。