寒い盛りにお届けする「今日の1曲」です。
今日はこの曲!
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作詞:有馬三恵子/作曲:筒美京平
発売:1977年7月21日
売上:25.2万枚(オリコン最高4位)
1977(昭和52)年7月に発売された野口五郎さん24枚目のシングル曲です。
このブログでは、郷ひろみ、西城秀樹の各氏の曲を既に紹介してきましたが、「新御三家」最後にこの野口五郎さんの曲です。
彼の曲でレコードセールス的には1974(昭和49)年末~1977(昭和52)年初までが最高順位的にも売上枚数的にもピークといえ、平均して30万強の枚数を売上、オリコン最高で1位2作(「甘い生活」「私鉄沿線」)を含め、殆どの曲が2位以内を記録していた状況でした。この曲の出た時期は、そのピークから少し下がり始めた頃にあたりますが、まだ20万枚強の売上がありました。
その後20万枚以上売り上げるのと、オリコン最高5位以内に入るのはわずか2曲のみ(いずれも「風の駅」「グッド・ラック」)で、以後は総じて下っていく事となります。
個人的にはこの後も毎週のように金曜夜には彼が新曲を歌う姿を「カックラキン大放送」で見ていたので、そう思いませんでしたが、オリコンチャート的には80年代以降あまり振るわなかったようです。
また彼は30歳を超えてから暫くはオリコン100位以内に入ったのもわずか2曲のみで87年の「少し抱かれて」を出した31歳の時以降、30代でオリコン100位に入った曲がなく、00年GORO名義で出した「愛がメラメラ」で44歳にして13年ぶりの100位以内のチャートインを果たし、またまた次に100位以内チャートインを果たしたのが12年後の2012年「僕をまだ愛せるなら」で56歳の時でした。
新御三家は総じて30代前半頃はヒット曲に恵まれませんでしたが、91年西城秀樹さんが「走れ正直者」で人気を博し、郷さんも93年「僕がどんなに君を好きか君は知らない」等のバラード3部作で息を吹き返したのに比べ、五郎さんはセールス的には結構伸び悩みました。ただしライブやギターキッズとしての人気は上々で、またコメディセンスもあり、多方面で活躍の場があったのもまた事実です。
さて、この「季節風」の曲自体の話をようやくここで始めますが、出だしからして♪どんなに愛してみたところで 実るあてない恋だから~、となんとも身も蓋もないというか、切なすぎるスタートで、落ち込んだ時に聴くのにうってつけじゃないか!と思わされた曲でした。そういう時こそ、こんな曲を思い切り歌いたい!みたいな。
結ばれる事のない2人なのに、なぜ出会ってなぜ名乗りあっのだろうか?という訳ですが、確かにそれはとても悲しい事ではありますが、「お互い好き合ってるんならまだいいじゃないか!」と思ったりも正直しました。悲恋ソングと俗に言いますが、そういうのに、どこか少しの羨ましさを感じます。だって好き合わなければ何も始まらないんだからと(笑)
いつかこんな苦しい思いを懐かしく思い返せる日がくるのだろうか?というところで締めくくられる訳ですが、最後の♪過ぎゆくかーぜー…のところが、メロディーとフレーズか巧妙にマッチしてて、なんとも言えない雰囲気を醸し出しています。
新御三家の中でも演歌調で哀愁漂う曲の多い五郎さんの曲は、ファルセットやこぶしを効かせて歌いまくりたい、そんな楽曲が沢山あります。ここでもまた折に触れてそんな曲の数々を紹介していきたいと思います。