今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (40)ルイジアンナ/キャロル(1972)

なかなか寒さもコロナもピークアウトが見えない「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞:大倉洋一/作曲:矢沢永吉 

発売:1972年12月20日

売上:不明(オリコン圏外)

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1972(昭和47)年12月に発売されたキャロルのデビューシングルです。

キャロルの曲については以前の記事で触れましたのでコチラを。

lefthand926.hatenablog.com

 

キャロルのデビュー曲にして「日本ロックの夜明け」ともいうべき、革命的な曲だと思います。

オリコンチャートに入らないほど、当時の日本のロックはマイナーなものでしたが、楽曲は超絶カッコよく、デビュー曲から既に完成されています。キャロルはそれほどハイクオリティーで、早期の解散もやむなしだったのかもしれません。

 

エレキギターのジャッジャーンという音だけが前奏で、♪かわいい あーのこは ルイジアンナ~ と歌いだすや、ドラムとエレキがうねりだし、完全に「ロックンロール」な訳です。

 

個人的にこの曲がかかると毎回、鬼リピしてしまう箇所があります

 

それは…

 

間奏に入るところ。

A------w!という永ちゃんの激しいシャウトが終わるか否かのうちに始まるエレキのうねりです。

♪タララ タララ タラ タラタラタンタン~ (←分かりますか??)という感じの激しいエレキです。

 

昭和40年代、それも昭和47年という1970年代もまだ初頭の日本において、こんなカッコいい間奏の曲がありますか?というものです。

まだまだ演歌から歌謡曲の時代、グループサウンズは過去のものとなり、取って代わるようにアイドルというものが出現し始めた頃です。

グループサウンズを彩ったミュージシャンたちが曲を作り、アイドルを通して、カッコいいサウンドの中で楽曲が息づいていく、という事はあったでしょう。

 

また、ロックの観点でアプローチすると、「日本語のロックは成立するのか?」という論争があり、松本隆大瀧詠一といった素晴らしい才能を持った若者たちが「はっぴいえんど」というバンドを立ち上げ、日本語をロックのリズムにのせた!これもまた一つの革命でしょう。一方で、ロックは英語しかムリ、シェケナベイベーと言ってた方たちも居たり、ともすれば理屈づくめで論争だけが独り歩きしてたようにも思えました。

 

しかしこのキャロルの「ルイジアンナ」の出現は、そんな論争など全く無意味に霞んでしまうくらい、痛快なものでした。「くだらん論争してないで、俺たちの曲を、サウンドを聴いてみろよ」と言わんばかりでした。すみません極論ですが…。