ゴールデンウィークがスタートしたのにいきなり雨がすごい「今日の1曲」。
今日はこの曲!
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作詞:忌野清志郎/作曲:肝沢幅一
発売日:1970年3月5日(忌野清志郎:当時18歳)
売上枚数:不明(オリコンチャートインなし)
1970(昭和45)年3月に発売された、RCサクセションのデビュー曲です。
RCサクセションは、故・忌野清志郎氏を中心に結成されたキング・オブ・ロックともいわれる日本ロックの大御所的な存在となったバンドですが、このデビュー曲の頃は、そんな雰囲気は微塵も感じられない、フォークユニットでした。
初期メンバーはこのジャケットの通り3人で、この体制でフォーク的なスタイルで長年やっていましたが、仲井戸麗市(チャボ)氏やメイクしていた「ゴンタ2号」氏もここにはいません。
そして清志郎氏も、後のメイクのカケラもない「素」で活動していました。結成前は、俳優の三浦友和氏が忌野氏の同級生で、バンドメンバーとして活動していた話も有名ですね。この2人の絡みとして、「笑っていいとも」のテレフォンショッキングて三浦氏→忌野氏の順で「お友達」紹介していたかと思います。
このデビュー曲はオリコンチャートインせず、1972(昭和47)年の3枚目「僕の好きな先生」で初めてオリコンチャート70位に登場しスマッシュヒットとなりました。
しかしその後が続かず、オリコンシングルチャート的に100位に入るのは、1980(昭和55)年の「トランジスタ・ラジオ」(最高83位。)まで、実に8年も待つこととなります。この間、1970年代末期にロック化するまでは、仕事が殆どなかった時期もあったといいます。
世間的に認知されたと思えるのは、次の1982(昭和57)年の「SUMMER TOUR」(最高6位。)で、この当時は坂本龍一氏と2人で歌い、キスシーンの映像で有名になった「い・け・な・い ルージュマジック」でもヒットを飛ばしていました。
この曲の話に戻りますが、
発売時期は忌野氏が高校を卒業する頃かと思われ、三浦友和氏も同じ高校で卒業を迎えていた、そんな時期ですね。
ロックのイメージが定着した忌野氏のボーカルを基準に聴くと、素直すぎる歌い口が逆に新鮮かもしれません。毒気のない忌野節、とでもいいますか。
詞は、お金より大切なものがあるから宝くじなんて買わないよ、という感じのもので、これを淡々と歌い上げています。
♪400万が当たっても のフレーズがありますが、当時の大卒初任給が4~5万程度と多く目にする事からすると、今でいう2,000万くらいなものでしょうか。当時はジャンボ宝くじもなかったでしょうが、宝くじの1等最高額が1,000万円を超えたばかりだそうです。
♪どんなにお金があったって 今より幸せになれるはずがない は名言ですね。今に幸せを感じているなら、こう思って当然なのでしょうが…