今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (108)夢見る15歳/スマイレージ(2010)

遂に8月も中旬、お盆に突入した「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞/作曲:つんく♂

発売:2010(平成22)年5月26日(当時平均14.5歳)

売上:2.5万枚(オリコン最高5位)

2010(平成22)年5月に発売されたスマイレージ(現・アンジュルム)のメジャーデビューシングルです。

 

●現アンジュルムの原点

スマイレージは現在のアンジュルムであり、アンジュルムは元々「スマイレージ」としてこの曲でメジャーデビューしました。

しかし、この当時のメンバーは今のアンジュルムには一人も残っておらず、全員が既に卒業しています。もっといえば、その後翌年内にこのうちの2人も脱退してグループは解散の危機を迎えたほどでした。

「メジャーデビュー」と記しましたが、それまでに結成から4枚のインディーズ盤を経てのこの曲でのメジャーデビューという道をたどっており、インディーズ活動期間が1年強ありました。

 

●最強の4人

今のアンジュルムは10人ですが、原点はこの4人でした。

彼女らが所属する「ハロー!プロジェクト」は当時モーニング娘。をはじめ、Berryz工房℃-uteというグループが活躍する中で、新ユニットとして入るという状況でした。

それぞれのグループがいずれも既に活動歴5年以上になってきて、久々のフレッシュなグループというとこになりましたが、当時のハロプロエッグ(現ハロプロ研修生)の1期生として彼女たちも5年間も研修活動した上での結成だったので、歴は結構なものでした。

それでもその選りすぐりの精鋭といった形で抜擢された4人は、街頭で見知らぬ人に写真を撮ってもらって、1万人の笑顔を集めてモザイクアートをつくるという、富士の「地獄の研修」の一部のような事をやったりして、メジャーデビューへ漕ぎつけました。

そして当時、まだ普及し始めたばかりのTwitterもメンバー全員にアカウントが与えられて、全員に1アカウントずつの個人ブログがあって、という他のグループでは全く考えられない形で、先輩グループを差し置いて積極的にSNSのツールを与えられ「破格の待遇」でした。当時先輩グループでもブログもTwitterもないのが当たり前だったので。

それだけ「最強の4人」で「日本一スカートの短いアイドルグループ」として「天下とったるぞ」的な活動展開でした。

 

●怒涛の活動

この頃はとにかくキャンペーンやTV出演で忙しかったようです。個人的にリアルで彼女たちの存在を知ったのは、この半年後ぐらいでしたが、SNSに力を入れる一方でブログも書き、キャンペーンに出てTV出演もといった具合に、出ずっぱりという言葉がピッタリだった、後から見返してもそんな感じでした。

動画に出ていましたが、彼女たちへのダメ出しシーンがかなりあり、それが見ていて結構厳しいものがありました。愛情とも取れますが、どっちかというと委縮するようなもので、これが後の翌年2人脱退の遠因にもなった気がします。

快進撃という感じで、シングルリリースもその後2ヶ月おきという超目まぐるしい展開で進められ、とにかく仕事面には事欠かなかったものの、次から次へ詰め込まれたという感じだったようでした。

 

●年齢ソング

今更ですが曲名は「夢見る15歳」と書いて「夢見るフィフティー」と読みます。

メンバー4名中3名が当時15歳、ひとりは13歳という構成で、これに因んでのデビュー曲となった訳ですね。

その後、ハロプロのコンサートで所属している各グループの15歳メンバーがグループの垣根を越えたコラボで歌われたりしていて、15歳の代名詞的曲としても機能しています。

 

●楽曲について

いっつも肝心のこれについて語るのがかなり後になるのが、このブログの悪いところですが、オリコン最高5位、売上は2.5万枚でした。順位はとりあえずTOP10に入り上々の滑り出し、というところでしたが、その後も同じような順位に枚数が続き、大々的に売り出したにも関わらず、伸び悩み気味というところに制作側のもどかしさが見え隠れした気がしました。

先述の通り、割に低年齢のアイドルユニットのデビュー曲という事で、白を基調としたフレッシュな感じの衣装、中学生くらいの女の子と思われる主人公の年齢設定で、すごい恋を夢見て、色々と妄想している様子が窺えます。恋に恋する女の子、といったところでしょうか。糸巻きをするような両手をぐるぐる回すようなフリが大変印象的でもあります。

そして季節設定は夏です。夏祭りや金魚すくいや花火、そしてSummer Loveのフレーズ、随所に夏が散りばめられています。

あとは、いかにもという感じのアイドルソングではありますが、そこはハロプロ、一筋縄ではいかず、♪待ちきれないわ~ の「れ」が巻き舌だったり、どこかに「らしさ」が出てたりしています。

 

アンサーソング

この曲の出た当時、そして結成時からリーダーを長年務めてきた和田彩花さんが2019(令和元)年6月にグループを卒業する訳ですが、そのラストシングルとして「夢見た15年」(「15年」はおなじく「フィフティーン」と読みます)がリリースされました。

デビュー時の「夢見る15歳」の当時、彼女は実際にも15歳でしたが、「夢見た15年」の15年とは、彼女が研修生としてアイドル界に身を置いてから卒業するまでの15年を指しています。更にはこの時カップリングで、彼女自身のソロで「わたしの夢見た15年」という曲もアルバムの1曲としてリリースされ、「夢見た15年」と同じ詞でありながら、全く違う曲とアレンジで、全くの異曲のような仕上がりになっていました。

 

という訳で、今もアンジュルムとして活動しているグループの「原点」的な曲と位置づけられています。

 

 

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