今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (118)北風のキャロル/荻野目洋子(1987)

9月も早くも10日、月見をしてきた「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞:売野雅勇/作曲:筒美京平

発売:1987(昭和62)年10月27日 (当時19歳)

売上:11.7万枚(オリコン最高2位)

1987(昭和62)年10月に発売された荻野目洋子さん13枚目のシングル曲です。

 

●惜しくも…

この時期はチャート的なピークで、前作「さよならの果実たち」('87.6.21発売)が初めてオリコン1位(16.1万枚)を獲得し、またこの後の2作ストレンジャーtonight」('88.1.21発売。14.3万枚)と「スターダスト・ドリーム」('88.4.27発売。13.6万枚)が連続1位を獲っていた頃でした。

しかしこの曲は残念ながら最高2位に終わりました。これら4曲はすべて10万台前半の売上でしたが、この曲が1位になっていたら「4曲連続1位」になっているところでした。

チャート的なピークはこの'87~'88年に糧の時期でしたが、枚数的なピークは荻野目ちゃんのイメージを決定づけた代名詞的なヒット曲ダンシング・ヒーロー('85.11.21発売。最高5位/32.4万枚)から「六本木純情派」('86.10.29発売。最高3位/26.1万枚)の'85年末~'86年にかけての時期になります。

 

●ドラマ主題歌

当時彼女自身が主演したドラマ「赤ちゃんに乾杯!」の主題歌に起用されました。

このドラマは、ふとしたことから男の赤ちゃんを若い女性3人が育てる事になり、その奮闘ぶりを描いたものでしたが、その3人が彼女と富田靖子さん、伊藤かずえさんという、誰が主役でもおかしくないぐらいの豪華な布陣でした。

対の相手となるような男性陣も薬丸裕英さん、野々村真さん、坂上忍さんとこれもなかなかに当時としては豪華な布陣を集め、ベテラン勢も小野寺昭さん、田中健さん、所ジョージさんと、とにかくキャストが豪華でした。

 

●懐かし気な内容

冒頭から懐かし気なフレーズが並び、♪革ジャンとブルージー というのが当時はまだあったファッションではありましたが、どちらかというとちょっとオールドファッション的なものだったと思います。この時期はレトロブームでもあったので、時代が一周回ってきた感もありました。

♪好きだったメリージェーン なんかも、つのだ☆ひろさんの名曲からの拝借と思われ、これも当時からは15年も前のナンバーな訳で、やはりオールディーズ系というか、そっち寄りの歌詞である事を感じます。

二番は特に、「思い出」となった過ぎし日の恋を綴ってる感じがします。

♪ロケットで まだ微笑(わら)ーってるぅ あーなたのー写真~ ってここが悲しげで切なげな雰囲気が如実に出ています。

♪見上げた夜空を 粉雪ぃが埋ーめるぅ~ という部分には、澄んだ青空とはまるで対照的な、何も見えない闇も同然といったものを感じました。

 

最後転調でまた音が上がって、「心だけ連れて どこまで行ったの」と、いつしかすっかり離れてしまい、噂も途切れてしまって、寒い北風だけが届いてきた…という悲し気な歌詞に、ポップでありながらどこか悲しさを煽るようなメロディーが被さります。

 

過ぎ去った恋だけど、悲恋という感じでむせび泣くというより、何か空虚な感じになっているような、よくいう「心に風が吹きすさぶ」ような感じでしょうか。それにおよそ合わなそうなポップなメロディーが不思議にマッチする、個人的に荻野目ちゃんの曲では1、2を争うくらいの好きな楽曲です。(もう一曲は「心のままに」という、まだブレイク前の曲です)

 

この曲は、やはり寒い時期に聴くのがおススメですね。余計に心に沁みてくるので。

 

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