今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (122)笑って許して/和田アキ子(1970) 

台風一過、9月も下旬に差し掛かり、寒いとすら思えた「今日の1曲」。

今日はこの曲!

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作詞:阿久悠/作曲:羽根田武邦

発売:1970(昭和45)年3月25日 (当時19歳)

売上:19.7万枚(オリコン最高11位)

1970(昭和45)年3月に発売された和田アキ子さん4枚目のシングルです。

 

●モノマネの定番

個人的にこの曲に対しての印象は、かつて吉村明宏さんがやっていたこの曲のモノマネでした。♪わらはって ひゅるしてへ みたいな感じの。

♪あんのころーは (ハッ) とやっていたのは「古い日記」(オリコン最高44位。5.4万枚)という1974(昭和49)年発売のシングル曲でした。

この2曲は、それこそ人のモノマネで認知したようなものですね。

 

●シングル曲

和田さんのシングルといえば1972(昭和47)年発売のあの鐘を鳴らすのはあなた(最高53位。4.1万枚)が有名で、紅白でよく歌われていた印象が強いですが、発売時曲はあまり売れていませんでした。

売れたのは1988(昭和63)年発売の「だってしょうがないじゃない」(最高25位。20.0万枚)で、この曲は順位こそ25位が最高でしたが約1年にわたって売れ続けたロングセラーとなりました。

チャート的に最も売れたのは、翌1971(昭和46)年発売の「天使になれない」(最高8位。22.0万枚)という曲で、この曲は今この記事を書くにあたって聴いてみるまで、全然知りませんでした。

近年まで、また和田アキ子単独名義では、この「天使になれない」が最高ヒット曲でしたが、2018(平成30)年に「BOYS AND MEN研究生」とのコラボで出した「愛を頑張って」という曲がオリコン最高2位を記録しています。

これは彼女のデビュー50周年記念として出されたものですが、デビュー曲は1968(昭和43)年の「星空の孤独」(最高70位。0.9万枚)という曲でした。次の「どしゃぶりの雨の中で」(最高19位。17.0万枚)がスマッシュヒットして、実質的な歌手としてのスタートを切ったというところでした。

 

●和製リズム&ブルースの女王

今でこそ和田アキ子という人はバラエティー界の重鎮、かつては「ゴッド姉ちゃん」と称され、バラエティーが主戦場のようですが、デビュー時のキャッチコピーがまさにこのタイトルのものでした。

なので元々は歌手であり、その歌唱力、歌声は高く評価されていたといいます。実際聴いててうまいなと思いますが、魂に響く歌唱をするなというのがまず感じるところです。

 

●楽曲

穏やかなリズムから始まり、穏やかな歌い口から始まるこの楽曲ですが、♪あなたひとり あなたひとり 命と決め と、強い情念を感じる部分になるにつれ、テンションが上がっていく感じで、♪しんじて ほしいーー、のところで最高潮になり、音がめちゃくちゃ伸びています。さすがR&Bの女王といった感じで。

そしてまた最初の♪笑って許して の穏やかな部分へ戻っていきます。

♪おねがいよーーー の部分がすごくパワフルな感じで、「お願い」というその言葉にも、色々な感情があったり、表現の仕方によって随分違った雰囲気となったりするんだな、という事をひしひしと感じます。

和田さんの恋愛曲の歌唱には、特に初期のものは「強い 女の情念」的なものが感じられます。思い切り歌い切るから余計そのように感じるのでしょうか?

レコードジャケットだけ見ると「笑って許してよ」と冗談めいた雰囲気を感じますが、この曲を聴くと、そんな感情はとても感じられるものではありませんでした。

 

いずれにしても、歌手和田アキ子の楽曲を聴き漁ってみたいなとたまに思う事があり、YouTubeで今度色々聴いてみようと思います。やはり歌のうまい人の楽曲は聴きごたえがあるので。

 

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