今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (123)エエジャナイカ ニンジャナイカ/こぶしファクトリー(2017)

今日も朝晩寒かった「今日の1曲」。

今日はこの曲!

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作詞/作曲:星部ショウ

発売:2017(平成29)年6月14日 (当時平均16.6歳)

売上:初動2.2万枚(オリコン最高4位)

2017(平成29)年6月に発売された、こぶしファクトリー4枚目のシングル曲(両A面)です。

 

●ニンジャ

忍者がタイトルにも出てるくらい、忍者がモチーフの曲ですが、この曲のリリースの少し前に彼女たちが主演した「JKニンジャガールズ」という舞台作品が元になっており、前後関係からすると、これを元に出来た曲かと思います。

なのでこの曲に出てくる主人公はJK(女子高生)にして忍者、という奇抜な設定になっています。

 

●ファンキーナンバー

🎵ニニンガニンジャナイカ ニニンハジャナイカ どだってエエジャナイカ…と始まる、なんとも痛快に明るくてぶっ飛んだ歌詞で始まります。

この出だしの歌詞は、かつて70年代末期にザ・ドリフターズが声の吹き替えをしていた飛べ!孫悟空という、西遊記を模した人形劇のエンディングテーマだった「GO WEST」という曲の出だしを思わせるものがあります。(歌詞に♪ににんが三蔵とか、♪にしんが悟空、など出てきます)

しかしそのファンキーさゆえか、少々キワモノ扱いされた面もあり、個人的にはすごく好きな曲ですが、あまり人気に結びつかず、好意的なコメントも他より少なかった気がしました。舞台の延長上の曲ということもあったのか、ライブなどで披露されるのも限定的だった気がします。

 

●歌詞

いきなり♪私が忍者だっていうことを~ と自身が忍者である事を明かしています。

♪平日は授業で土日修業 ときて、この部分は彼女たち自身(アイドル)を思わせるものがありました。学業と両立して活動しているアイドルとおんなじだと。

日本のピンチといわれるトップシークレット、というのは舞台や同名の映画などにも反映されている設定です。ちなみに映画版は浅野ゆう子さんなどが起用されていました。

jkninja-movie.toeiad.co.jp

そんな過酷な任務に対して、「疲れるよね」「人間だもの」「女の子だもん」とたまには任務を離れて、あれこれしたい的な事を嘆く本音のような部分も表しています。これもまたアイドル活動になぞらえての描写かもしれないなと。

なんでケンカするんだとか指切りするという部分も舞台のストーリー描写です。これは楽曲として聴くよりも、舞台を見てから聴いた方が断然頭に入るところです。対立する羽目になった二人のJKニンジャが心の底では惹かれ合い、友達になりたいと思ってる、というような。

総じて、国家転覆の企みから国を守る任務を負ったJKニンジャ達が、その過酷さ故色々してみたいことを並べ立てている、そんな感じですが、これらを軽快なリズムに乗せて歌い綴ってるというところです。

 

●こぶし 危機の時期

この曲のリリースされた前後は、こぶしファクトリーにとって大きな転換点であり、その後危機的状況になっていった、そんな時期でもありました。

まず結成以来初めてメンバーの卒業が決まり、結成から約2年半で初めて「変化」が起こる事となりました。

しかしこれが「卒業」ならば良かったのですが、この後がいけなかった…。

卒業予定のメンバーが予定より早く「脱退」となり、グループのイメージが幾分ダウンしてしまった面があり、更には1人が病気休養を経てそのまま抜ける事となり、更に更にもう1人も脱退扱いとなり、2017年後半だけで3人が不本意な形でグループを離れる事となり、2018年からは8人いたメンバーが5人になって活動する事となります。

結局このグループは誰ひとり「卒業公演」が開催される事なく2020年春解散に至り、この曲はオリジナルメンバー8人時代の最後の曲でもありました。

 

●もう一つの曲

両A面シングルのもう一曲は「シャララ!やれるはずさ」という曲です。

先述のオリジナルメンバー卒業用に書き下ろされた曲でした…。こちらは後に人気曲になり、こぶしのライブでラストスパートの盛り上げ曲としてすっかり定番となり、後年5人になったメンバーで「2019ver.」として新録された事からもその人気と評価の高さが窺えます。

 

●楽しさの裏に

この曲のMVの間奏部分が特に好きですが、それは楽しそうにやっているみんなの様子が見て取れるのに、(1人の卒業は決まっていても)その後立て続けにメンバーが離れていくとは思っていなかっただけに、潜む闇を見てしまった感がありました。

それでも楽曲として、このファンキーで奇抜な曲は好きです。

 

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