今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (142)バーニング/柳ジョージ(1996)

11月も真ん中まできてしまい、今年もあと1ヶ月半の「今日の1曲」。

今日はこの曲!

www.uta-net.com

↓音源はコチラ↓

www.uta-net.com

作詞:池永康記、MISUMI/作曲:樫原伸彦

発売:1996(平成8)年4月24日 (当時48歳)

売上:2.5万枚(オリコン最高59位)

1996(平成8)年4月に発売された柳ジョージさん22枚目のシングル曲です。

 

●アサヒ・スーパードライCMソング

当時、ミュージシャン系アーティストの曲を起用していたこのシリーズで同じ作家がタッグを組んでリリースされた一連の流れの中でリリースされた曲で、前年に出た世良公則さんのシングル「鼓動」に作風がかなり似ています。

♪You gottaと歌った後に♪I gottaと出てきて、これが世良さんの鼓動では♪I gonnaと歌った後に♪You gonnaと出てくる訳で、同じ作家陣による兄弟ソング的なものといって良いかと思います。

両曲の歌手とも、普段自身で曲を制作しますが、この曲に限っては完全に他者の手に委ねている事からも、CMソングを歌う形でのオファーだったのかもしれません。

 

●熱い曲

バーニングというだけあって、全体に熱い雰囲気満載の曲であり、柳ジョージさんのボーカルもまた一段と「熱い」訳ですが、前半は割と淡々と進んでいきます。

サビでグッと熱くなる感じです。その直前の♪Wow wow…というシャウトが厚いサビを予感させるに十分なものがあります。

2番はAメロ部分が短縮され、さっさとサビに入っていって、思い切り♪Wow wow wowoo~と力強く叫んでから、間奏に入っていって、いわゆる落ちサビは一段とギヤが上がってキーも上がって、ボルテージ高く歌い上げます。そしてその後の終奏のギターのうねりがまたしつこいぐらいで、この手の一連の楽曲はそのいかにもロックっぽい楽器のうねりも一つの大きな特徴といえます。

カラオケで歌ってても、実に熱くボルテージの上がる曲で、また当時CMソングとしてもある程度知られていたので、歌った時には「アサヒ・スーパードライ!」とかいう人も周りにいました(笑)

 

柳ジョージさん

このブログで彼の曲を取り上げるのが初なので軽く触れると、1960年代末期にパワーハウスというブルースロック系のバンドでボーカルを取っていて、その当時の音源を聴く事もできますが、その後グループサウンズから遅くまで残った「ザ・ゴールデンカップスの後期メンバーとして途中加入した経歴があります。

バンド解散が1972(昭和47)年ですが、当時GS(=グループサウンズ)勢で人気バンドとしてシーンを引っ張ったザ・スパイダース」「ザ・タイガース」「ザ・テンプターズなどは1970(昭和45)~1971(昭和46)年頃に解散していきましたが、彼らでも「70年代まで残った」という点で稀有で素晴らしい訳ですが、これ以降活動していたという、更に稀有なバンドが彼の居たザ・ゴールデンカップスや「モップス」(鈴木ヒロミツ氏在籍)でありました。

その後は柳ジョージ&レイニー・ウッド」として活動、「祭ばやしが聞こえるのテーマ」「雨に泣いてる…」「微笑の法則~スマイル・オン・ミー~」など70年代末期に立て続けにヒットを飛ばし、1979(昭和54)年リリースのアルバムはオリコン1位を記録したほどでした。

 

●ソロ曲の起用

ソロデビューは1982(昭和57)年の「星空の南十字星(サザンクロス)」という曲で、この曲は当時のTBSドラマ「さりげなく憎いやつ」の主題歌でした。このドラマは奇しくも?後に兄弟ソング的な曲を歌う世良公則さんの連続ドラマデビュー作でした。

その後で印象的なのは、昭和の国民的番組「8時だヨ!全員集合」の後番組として、当時ドリフの加藤茶志村けん両氏をメインにした加トちゃんケンちゃんごきげんテレビの最初の「探偵ドラマ」コーナーがあり、それの主題歌を立て続けに担当していた事でした。なんで柳ジョージ??と当時思ったものでしたが、ナント志村けんさんが柳さんと仲が良くて、自ら主題歌のオファーをしたとあり大変ビックリでした。意外過ぎる交友関係の典型的な感じで。

 

惜しくも2011(平成23)年に63歳の若さで亡くなった柳さん。今生きていたら74歳、まだまだパワフルなブルースロックを聴かせてくれていたんじゃないかな、と思うと惜しい限りですが、枯れた声と高音が不思議に同居する唯一無二のボーカルはいつになっても色褪せる事はないと思っています。

という事でこの記事に結びにしたいと思います。

 

にほんブログ村 音楽ブログ 思い出の曲へ
にほんブログ村