11月も後半に突入、今年もあと一ヶ月半を切った「今日の1曲」。
今日はこの曲!
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発売:1981(昭和56)年2月10日 (もんたよしのり:当時30歳)
売上:6.5万枚(オリコン最高36位)
1981(昭和56)年2月に発売された、もんた&ブラザーズ3枚目のシングル曲です。
●もんたよしのりという人
今回は「もんた&ブラザーズ」の曲です。
彼らの楽曲も初めて取り上げます。
もんたよしのりさんは1971(昭和46)年に20歳で「この足の鎖を引きちぎりたい」という曲でデビューしました。その後何枚かのシングルを出すも売れずに、約10年で一旦神戸へ帰郷するも、夢が捨てきれずに東京へ戻り「もんた&ブラザーズ」というバンド形式にして1980(昭和55)年、ラストチャンスとして出したのが「ダンシング・オールナイト」でした。
この曲はオリコンでナント10週連続1位を記録し、100万枚を超す(168.1万枚)大ヒット曲になり、一躍「時の人」となりました。1980年を代表する曲といっても過言ではなく、当時そこらじゅうでこの曲がかかっていて、我々小学生でもその存在を知ってましたし、その曲のフレーズをもじって冗談言ってたり、それぐらい世に浸透した曲でした。
とにかくこんなつぶれ切った声で歌う歌手が、それまで他に居なかったし、後にも先にも彼ぐらいでないか?と思えるオリジナリティーある歌声の持ち主で「わざと喉を潰した」という、その声はどんなに張り上げても掠れてしまう、不思議な効果を生み出していました。
むしろ年齢を重ねた今の方が、声の出が良くなってるように思います。
●ブレイク後の作品
その後「赤いアンブレラ」もオリコン最高10位のヒットで、24.5万枚を売上げましたが、本作はその次の曲で最高36位、6.5万枚に終わりました。
こうしてみると、デビュー曲の一発屋で下り坂を下っているように見えますが、次の「デザイアー」(1981年10月発売。最高7位。32.0万枚)で復活しました。しかし最初の4作中、本作だけがオリコンTOP10入りが叶わず、あまり売れませんでした。その後また右肩下がりとなり1984(昭和59)年にバンドは解散、その後はもんた氏のソロで活動しています。近年、またバンドとして再結成しているといいます。
そしてこの曲は29歳で再起をかけたもんた氏が見事ヒットさせた後、30歳になって初めてリリースしたシングル曲となります。
●最も激しいリズム
淡々としたリズムに激しく歌い上げるのが彼らのスタイル、といっても過言ではないと思いますが、この楽曲はリズム自体がかなり激しくうねっています。
3枚目のシングルでロックバンドらしいサウンドになったと感じさせられる曲です。
最初は前作「赤いアンブレラ」のようなバラード路線で淡々と歌うのかな、と思わせるゆっくりしたメロディーが長々と流れますが、急に堰を切ったように、エレキのうねりが始まります。
サビの♪レニーデェーイ(レイニーデイ)という、本人の歌唱と全く違う調子で歌う後追いコーラスもまた妙に印象的です。
間奏は更に、ギターのうねりが激しくなっていき、速弾きとうねりで「ロック」を感じずにいられない、彼らのシングルのサウンドで最も端的にロック感が窺える部分だと思いますし、最もロックな曲、といえます。
タイトルにもなっている♪WIND & RAINY DAY~と歌っている部分、「WIND&」の部分が最初そうとは思えず、どうしても♪ワンダーとしか聞こえませんでした。(今もそうです)。♪ワンダー レニデーヘィという感じで。
後年誰かが出した曲がどうしても♪skipped beatと聴こえないのと同じような現象を覚えました。つまりは、わざとそのように歌っていたのかな、と…。
という訳で今回はもんた&ブラザーズのシングルからお届けしました。