今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (161)春咲小紅/矢野顕子(1981)

年が明けたと思ったら、1月も早くも後半に差し掛かる「今日の1曲」。

今日はこの曲!

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作詞:糸井重里/作曲:矢野顕子

発売:1981(昭和56)年2月1日 (当時25歳)

売上:37.0万枚(オリコン最高5位)

1981(昭和56)年2月に発売された矢野顕子さん4枚目のシングル曲です。

 

●正式名称は「はるさきこべに」

この記事を書くまで、この曲名は「はるさこべに」だと本気で思っていました(笑)

歌っているのが♪はーるさけ こぉべにぃ という感じだったので。

この曲はリアルタイムで知っていますが、小学4年生の末期に歌番組を見るようになり始めた頃にヒットした曲で、当時は語彙力もなく何にも意味が分かってないので「はるさめほぉべに」というタイトルかと思っていました。

 

カネボウCMソング

昔はCMソングに抜擢されるとヒットしやすい、という事でタイアップが歩かないかが結構重要な要素をしていました。レコードジャケットにもよく「○○CMソング」などとありました。

中でも、化粧品メーカーのCMソングはヒットしやすい傾向があったように思います。

そんな中、カネボウの春のCMキャンペーンソングに起用され、見事にヒットしました。矢野顕子さんという歌手が一躍世に知られるようになった出世曲です。

 

オリコンと縁遠い歌手

この曲が、これほど売れたにもかかわらず矢野顕子さんの楽曲は、この曲以外は殆どシングルヒットに縁がなく、デビュー曲は1977(昭和52)年「いろはにこんぺいとう」という曲で、以後3作目まですべてオリコン圏外で、この春咲小紅がオリコン最高5位の大ヒットを記録しても、次の曲から約10年オリコン100位にすら入った曲がひとつもないという、珍しい記録を残しています。

その後数曲のみ、100位以内に入った曲がありますが、最高は79位で、他の曲は80位以下ばかりでした。本当にオリコンヒットチャートと縁遠いんですね。

楽曲的に聞き手を選ぶようなジャンルのものが多かったのかなという気がしますが、この曲は割と大衆の心に触れるような部分が分かりやすく、化粧品メーカーのタイアップもありうまく時代に乗っていけたのかな、と感じます。

 

糸井重里氏の作詞

糸井重里さん作詞?コピーライターじゃない?などと意外に思われるかもしれませんが、結構作詞はされていて、近しいどころでは矢沢永吉さんの楽曲をいくつか詞を手掛けています。

 

●弾き語りポップス

独特の可愛らしい高音でピアノを弾きながらニコニコした顔で、流れるようなテンポで歌う姿がとっても印象的でした。

この時代ってピアノ弾きながら歌う曲って割とフォーク路線あるいは壮大なバラードなどの楽曲でパフォーマンスされていた事が多く、こんな明るいポップスの弾き語りはあんまりなかったのではないかと思います。それだけにこのシーンに現れた彼女の存在は斬新だったのではないかとも思いました。

 

春咲小紅

春咲小紅