今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (162)夜のハイウェイ/THE MODS(1985)

1月ももう下旬、早すぎる時の流れに翻弄される「今日の1曲」。

今日はこの曲!

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作詞/作曲:森山達也

発売:1985(昭和60)年5月22日 (森山達也:当時29歳)

売上:1.2万枚(オリコン最高70位)

1985(昭和60)年に発売されたTHE MODS6枚目のシングル曲です。

 

THE MODS

彼らの作品を取り上げるのは初なので、ここで簡単にグループにつき触れておきます。

このジャケットに映っている4人がそのままメジャーデビュー期のオリジナルメンバーですが、これ以前に何度も編成をし直した挙句にメジャーデビューし、1981(昭和56)年に「FIGHT OR FLIGHT」というアルバムをリリースし、同年には早くも2枚目「NEWS BEAT」をリリースするという精力的な滑り出しとなりました。

当時、福岡出身のロックバンドでロックバンドが活発に出てきており、他には大江慎也花田裕之氏を中心としたTHE ROOSTERZ(ルースターズ)」や、陣内孝則氏をフロントマンとする「ザ・ロッカーズ」があり、彼らとともに「めんたいビート」と並び称されていました。

 

そしてTHE MODSは、そんなめんたいビートの中でも、唯一ビューから40年以上休みなく現役で活動し続けているバンドです。歴史が古く現在も活動しているロックバンドは日本にいくつかありますが、どれも大抵は長短を問わず「活動休止期間」を経て活動している訳で、このバンドの偉大さは40年以上常に走り続けけている事です。

 

森山達也(ジャケット左上)をフロントマンかつメインボーカルとして、右上は苣木(ちさき)寛之氏、ギターとたまにボーカルを務め、やや甘めのマスクとボーカルが特徴的な存在です。左下は梶浦雅裕氏、ドラム担当でオリジナルメンバーのうち唯一現メンバーではなく2007(平成19)年に脱退し、ドラムは現在大きく歳の離れた若手メンバーが務めています。右下は北里晃一氏でベースを担当し、たまにボーカルを取りますが、狂気に満ちた雰囲気と歌いっぷりで異彩を放つ存在です。

という訳で、フロントマンの森山達也氏は今年67歳になり、他のオリジナルメンバーも還暦を越えていますが、20代の時からずっと走り続けている彼らです。

 

●シングルヒット期

1981年にデビューした彼らに転機が訪れたのは1983(昭和58)年、4枚目のシングル「激しい雨が」がCMソングに起用されて、オリコン最高24位に登場するスマッシュヒットとなった事でした。

それから本作あたりまでの3年間ほどがシングル的なヒットの頂点で、世にも彼らの曲が少しずつ知れ渡る、そんな感じでした。この時期の特にシングル曲は、いわゆる「売れ線」っぽいメロディーで、バンドの意向よりプロデュース側の意向が強く働いていたのかな、と勝手に思っています。

めんたいビートと称され、博多のロック界では人気を博していても、彼らのバンドのほとんどがオリコンTOP10に入るような超メジャーといわれる人気を博した訳ではない中で、これだけのヒットは大健闘な訳で、同じめんたいビートの「ザ・ロッカーズ」もあの陣内孝則氏を擁しながら大きなヒットを飛ばせず、彼はソロ歌手を経て俳優へと転向していきました。

 

●映画「THE MODS 夜のハイウェイ」

この曲のタイトルとなる映画があり、彼らも出演をしています。元々THE MODSの映画を撮る」というコンセプトで進められたそうで、彼らが注目を浴びていたことの表われでもあったと思います。

田舎から出てきた3人の高校生とロックバンド(=THE MODS)との交流からストーリーが展開されますが、その高校生たちは木村一八氏と西川弘志氏という、いわゆる漫才ブームを牽引したやすきよの息子たちが主演級として共演している作品でもありました。

 

●ソロプロジェクト

この時期、森山達也氏は限定的にソロでも活動していて「LOVE、かくし色」というシングル曲もリリースしていて、彼らの活動が充実していて人気もそれなりにあった事が窺えます。

 

●お前を乗せて…

♪夜のハイウェイ お前を乗せて 夜のハイウェイ 俺は飛ばすぜ のサビのフレーズが圧倒的にインパクトのある曲ですね。

この時期の後は、シングルヒットも落ち着きアルバムやライブで存在感を増し、社会風刺・ミリタリー的な要素が強くなっていった、そんな感じがします。

 

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