2月は逃げる、もはや2023年も2月が終わろうとしている「今日の1曲」。
今日はこの曲!
↓音源はコチラ↓
作詞/作曲:長渕剛
発売:1978(昭和53)年10月5日 (当時22歳)
売上:不明(オリコン最高173位)
1978(昭和53)年10月に発売された長渕剛さんのデビューシングルで、「じゅんれんか」と読みます。
●再デビュー曲
この曲は彼にとってのデビュー曲とされていますが、故あって実際には再デビュー曲となります。
ともあれ、ここからが彼のスタートとなり、その後の活動へと繋がっていきますが、この曲はオリコンチャート100位にはランクインせず、200位以内には入った為、最高173位という記録が残っていました。100位以内に入るようになるのは3枚目の「祈り」(1979年7月発売。最高55位。5.8万枚)からとなります。
●でも有名曲
しかし長渕剛という歌手のファンであれば、この巡恋歌は誰もが知るレベルの曲ではあります。
コンサートでは必ずといっていいほどセトリにあるといい、また1992(平成4)年に「巡恋歌'92」としてリリースしたシングル曲は見事、オリコン1位(67.5万枚)を獲得し、オリジナルであったこの曲の雪辱晴らしのような格好となっています。
勿論デビュー時のオリジナルとこのリメイクでは長渕氏本人の声や歌い方が全く違っていて、知名度も違っているところからのリリースなので、結果が大違いで当然な訳です。
●ハーモニカの出だし
個人的にこの曲は、長渕氏の楽曲で初めて、音源としてCDで聴いた最初の曲でした。
音源自体はラジオに流れてきた「GOOD-BYE青春」を一部録音したのが最初でしたが、ベストシングルをCDレンタルしてきて、最初に聴いたのがこの曲でした(1曲目だったので)。
その時に流れてきた出だしのハーモニカのメロディーが耳について離れませんでした、平成元年春の事ですが未だに鮮明に覚えています。
●女性目線のフォーク
これ以前のフォーク歌謡にも男性が女性目線で歌うものは少なからずみられ、この曲もその中に入ります。
しかし女性の立場で歌ったというより、自身の体験を女性言葉で書き綴って作ったといいます。聴いた時はてっきり女性視点かと思ってたので、後でそれを知り驚きましたが、なるほどとも感じました。
♪甘い言葉の裏には 一人暮らしの寂しさがあった~ 、とありますが、当時自分も一人暮らしを始めたばかりで、なんだか重なったのもこの曲への思い出としてありました。
♪寂しさ故に愛が芽ばえ お互いを知って愛が終わる というのも印象的でした。その後、色々な歌手の色々な楽曲を聴くにつれ、寂しさと寂しさを合わせれば愛になる、的なものが実に多い事を感じました。そしてそれらが決まって、愛として破綻していくのも共通していました。
だから本当に、寂しいからといって人を求める事は無いようにしよう、と思いました。お陰で独りが気楽になり、今も独りのままですが(笑)
●お決まりフレーズ
♪だかーら私の恋はいーつもー 巡り巡って振り出しよ というサビのフレーズが印象的で、この曲を知る人には最も耳に残る部分ではないかと勝手に思っています。
同じ過ちを繰り返してしまい、ずっとこのまんまという感じですが、ラストの♪あなたの胸には刺っさーらないー の歌唱の力の入りっぷりがまた惹きつけられました。届かぬ想い感といいますか、そういうのがこの当時の思うように売れなかった彼自身の気持ちと被っているのかな?という気もしました。
「順子」で一躍時の人になるのは、この2年後の事でした。
先に書いたシングルコレクションは↓このCDです。