今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (179)銀河系まで飛んでいけ/中原理恵(1983)

もういくつ寝るとGW、な「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

petitlyrics.com

↓本人音源が見つからなかった為、キャンディーズ版の動画をお送りします↓

www.youtube.com

作詞:喜多條忠/作曲:吉田拓郎

発売:1983(昭和58)年9月1日 (当時25歳)

売上:不明(オリコンチャートインなし)

1983(昭和58)年9月に発売された中原理恵さん16枚目のシングル曲です。

 

●オリジナルはキャンディーズ

この曲はカバー曲で、オリジナルはキャンディーズの楽曲としてつくられたものでした。

1977(昭和52)年12月にキャンディーズの解散が決まった状態の時にリリースされた5枚組のベスト盤のアルバムCANDIES 1676 DAYS〜キャンディーズ1676日〜』に新曲のひとつとして収録されたもので、翌年の解散コンサートでも歌われていました。

1978(昭和53)年3月、キャンディーズオリジナルがリリースされたわずか3ヶ月後には梓みちよさんがカバーし、ここでは初めてシングルとして起用されました。梓さんは1974(昭和49)年に「二人でお酒を」が大ヒットし、1976(昭和51)年には「メランコリー」がヒットしましたが、この「メランコリー」と同じ作家陣で、喜多條忠氏の作詞、そして吉田拓郎氏の作曲という布陣になっています。

そして本作は5年ぶりに中原理恵さんがカバーする形でシングルとなりました。

キャンディーズがアイドル的なアレンジで、梓さんは若干演歌っぽいアレンジでしたが、本作は少しロックな感じのアレンジ、と感じました。

 

●お茶の間の席捲後

中原理恵さんといえば、1978(昭和53)年に「東京ららばい」で鮮烈なデビューを飾り、いきなり大ヒットし人気歌手の座に就きましたが、その後売り上げは伸び悩み、歌を続けながらタレント的に活動していた中、1981(昭和56)年に欽ドン!良い子悪い子普通の子」というバラエティー番組で一躍お茶の間の人気を集め、時の人となります。

欽ちゃんの奥様役として、良い妻悪い妻普通の妻という3役を見事に演じ分け、この番組で同様に抜擢されたイモ欽トリオと共に一躍世の注目を集めましたが、翌年には降板してしまい、その後は歌手を続けながら女優としての活動を本格的に展開していました。本作のリリース時はそんな状態で、世の注目を一手に集めたその後という状況でした。

 

●理恵と歌おう

個人的にこの曲を知ったキッカケは、当時放送されていた「三菱ドライビングポップス 理恵と歌おう」というラジオ番組でした。彼女がパーソナリティーを務める1982(昭和57)年にスタートした番組で1986(昭和61)年に河合奈保子さんに引き継がれるまで4年間放送されていました。

この番組は「三菱ドライビングポップス」と冠される形で、芹洋子さんや渡辺真知子さんなどがパーソナリティーを務め「○○と歌おう」と題されて平日の10分間放送されていましたが、日曜日には拡大版的に30分枠で放送され、平日版で聴く事の出来ない深い話がされていたのも印象的でした。

中原理恵さんの場合も日曜日はNG集が放送された事があり、当時日本最長寿とされた泉重千代さんのことを「いずみしげ ちよさん」と誤って言っていた回が放送され、本人が大爆笑していたシーンもありました。

そんな面白い部分もあったこの番組、当時中学に入って初めて自分のラジオが与えられた状況で聴き始めた番組でもあったので、すごく思い入れがあります。

またこの曲はこの番組をを聴くようになって以降初めて本人の「新曲」として紹介されたもので、それまでは「さみしさ裏返し」という切ないバラードが当時の最新シングルとして流されていましたが、この曲がリリースされて、ポップで面白い感じの曲でもあり、久々に彼女の勢いある感じの曲が来た、と思ったものでしたが、当時既に歌手としてオリコン圏内に入る事はなくなっており、2年後の1985(昭和60)年には歌手としての活動を終息する事となります。

と、そんな事は当時全く知らず、またカバー曲であった事すら知りませんでしたが、自分の中ではたいへん馴染みのある曲であり、思い入れのある曲でもありました。当時ヒットした曲よりよほど今でも心に深く残っている曲です。

 

●楽曲

については作家陣やオリジナルの事については書きましたが、

♪あいつなんか あいつなんか 銀河系までとんできゃいいのに

で始まり、嫌な奴の歌かな?と当時中一の自分は浅はかに感じていました。

恋をすればするほど、辛い経験を経て優しくなったり、綺麗になったり…的な曲で、そんな相手の事を「銀河系まで飛んでいけ」ってな感じの内容だったのか、と後から歌詞をよく見て感じたものでした。

超イントロ的に、前奏のいちばん最初の部分がフワーっと始まって、同年出た松田聖子さんの「SWEET MEMORIESにちょっと似てるな、と感じた曲でもありました。

 

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