今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (181)RUNNING SHOT/柴田恭兵(1986)

5月に入りGW真っ只中の「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞:吉松隆、門間裕/作曲:吉松隆

発売:1986(昭和61)年12月21日 (当時35歳)

売上:12.0万枚(オリコン最高7位)

1986(昭和61)年12月に発売された、柴田恭兵さん6枚目のシングル曲です。

 

●5年ぶりシングル

柴田恭兵さんというと俳優ですが、若い頃から歌手活動も行なっており、1979(昭和54)年1月発売の「君だけでいい」(最高69位。2.3万枚)という曲でデビューしています。

当時は連続ドラマで刑事役として初レギュラーを務めた「大追跡」の終了後という状況で、まだ俺たちは天使だ!にも出ていない頃であり、これから売り出そうというそんな時期だったかと思いますが、これは当時多くあった「俳優に歌も歌わせよう」という流れとちょっと違う感がありました。

彼が所属していた劇団東京キッドブラザーズがらみの楽曲もリリースされていたので、それも含めての歌手活動という感じで、1981(昭和56)年4月の「なんとなく、クリスタル」(オリコンチャートインなし)まで5曲のシングルのリリースを行なっていましたが、当時29歳でこの曲を最後に暫くシングルリリースからは遠ざかっていました。

それから5年後にこの曲がリリースされました。

 

●あぶない刑事 挿入歌

という事で久々のシングルリリースとなった本作は、大ヒットした「あぶない刑事」の挿入歌として起用され、主題歌は舘ひろしさんの「冷たい太陽」でしたが、本作の方がそれ以上にヒットしました。

以後、あぶない刑事の新作が出る度に別バージョンでアレンジしたものが新作で出たり、本作だけで何度かのリリースがなされている、彼の代表曲な楽曲となっていきました。

 

●じわじわ人気を上げる

あぶない刑事の人気にのるように本作もヒットした感がありましたが、そのあぶない刑事は最初から人気沸騰していた訳ではありませんでした。

当初は昔あった探偵物語プロハンターの流れをくむアクションドラマ系の作品の製作(セントラルアーツ)で、それらは広く一般層に受けたという感じではなく、割とコアな人気を得ていた感じでした。

前番組の「誇りの報酬」という中村雅俊さん、根津甚八さんの刑事ドラマが好調で放送延長された事もあり、同様のコンセプトとして「30代の中年コンビ刑事もの」の企画が検討されたようで、そこから始まりました。

ちなみに「誇りの報酬」は、その10年前に松田優作さんと中村雅俊さんのコンビで放送され、「その10年後」的なコンセプトで制作しようとなりましたが、優作さんサイドからNGが出て、中村さんをそのままに根津さんを加えて放送されたものでした。

それもあってか当初はなんとなく「誇りの報酬」がコンビや舞台を変えて放送された、そんな印象でした。

視聴率的にも当初は、役者陣の安定もあり及第点レベルといった感じで、若い女性に受けるとかそういう雰囲気はあまりなかったのですが、放送して1クールを過ぎ、1987(昭和62)年に入ってから、舘ひろし柴田恭兵各氏の劇中での衣装のオシャレ具合が注目されるようになってきて、コミカル度も増して視聴率もそこからじわじわと伸びてきました。
これに乗じてこの曲も人気を上げていったといっても良いと思います。

また、あぶない刑事は当初は挿入歌はなく、舘ひろしさんの主題歌は元々ありましたが、劇中はさまざまな洋楽が流れるBGMで、本作が挿入歌として流れるのは、放送後少し経ってからとなります。本作以降は柴田恭兵さんの楽曲が挿入歌として起用され続け、放送終了までに本作含め3曲流れ、続編「もっとあぶない刑事」でも1曲流れていました。

 

●歌番組にも登場

ドラマの人気と共に曲も人気を得て、オリコン最高7位と唯一のTOP10入りを果たし、累計12.0万枚の売上を記録しました。

そんなこともあってかTV番組で歌う機会もあり、普段俳優としての顔しか見られたかった当時の視聴者には新たな面が見られた気がしました。

ステーでは普段の拳銃をマイクに持ち替えてのパフォーマンスという感じで、あくまで役者っぽさが前面に出た雰囲気でした。
寺尾聰さんがルビーの指環を歌っていた時と似た雰囲気がありました。

 

●シャウト!

本作を含め、次のシングル「WAR」(1987年6月発売。最高13位。6.5万枚)やあぶない刑事の挿入歌として使われた「FUGITIVE」などが収録された1stアルバム「SHOUT!」が発売されました。

曲中にシャウトするシーンが印象的な曲です。

Aメロは淡々と歌い上げていきますが、サビ前に

♪いくぜ!

とシャウトしてからサビに入っていきます。そこから

♪GET UP とシャウトし(めぐる)と女性コーラスが合いの手に入り、

♪GET ON とまたシャウトで(いつも)と続く部分は、女性コーラスと共に歌う感じ、そんなのを繰り返していき、

♪時の行くまま~ 

で終わっていきます。

間奏にチョイチョイ、「OK」「Ha」などのシャウトも入ったセリフが入っていますが、

♪Phone to Dail 110 (110を「ダブリュー ワン オー」と歌ってます)

という部分が「110番」な訳で、刑事ドラマを意識したものになってるなと感じますし、まずタイトルが「RUNNING SHOT」って完全にあぶい刑事で柴田恭兵さんがやってるアクションそのもの、という感じで、そんな風に考えながら聴くとまた面白い曲と感じます。

また、サウンド的にもそれまでの歌謡曲としてヒットしたものやロックバンドの曲などとは一線を画した独特の音楽という感じで、当時このような音楽を世にリリースしてまた売れたというのも興味深いところです。

 

●作家陣

作詞は吉松隆氏、門間裕氏の共作で、作曲が作詞もされた吉松隆氏となっています。

吉松隆氏とは、クラッシック作品を多数発表されている音楽家で、ロック系にも傾倒はしているようですが、このようなポップス系の楽曲提供は殆どなく、この曲を含め3、4曲くらいで、それも1曲を除いて柴田恭兵さんへの提供であり、何かご縁のある関係なのだろうか?と感じました。

作詞のひとりである門間裕氏については調べたかぎり、少しの作品は見られますが、あまり多くの楽曲提供はされていないようでした。

という事で、殆どない組合せでなされた楽曲で、これはすごく意外でした。

 

という事で本作は、柴田恭兵さんのオリコンTOP10入り唯一の曲にして、唯一の10万枚以上売上曲でもありますが、その後は主演ドラマの主題歌に起用される形でのシングルリリースが続き、本作の別バージョン以外でのリリースは1990(平成2)年の主演ドラマ「パパ、カッコつかないゼ」の主題歌「BREAK OUT」(1990年7月発売。最高26位。4.8万枚)が今のところ最後となります。

 

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