今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

(312) ハイスクールララバイ/イモ欽トリオ(1981)

連休明け1週働いた後の3連休も明けてしまった「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞:松本隆/作曲:細野晴臣

発売:1981(昭和56)年8月5日 (当時:山口良一26歳、西山浩司20歳、長江健次17歳)

売上:104.3万枚(オリコン最高1位) ※1981年度 年間4位

1981(昭和56)年に発売された、イモ欽トリオのデビューシングルです。

 

●欽ちゃん番組ユニット

この年4月にスタートした欽ドン!良い子悪い子普通の子」で、それぞれ良い子悪い子普通の子にオーディションで選ばれた3人によって結成されたユニットで、元々は視聴者のハガキに沿って、萩本欽一さん演じるお父さんに絡んで毎週コントをする?というコメディアンの卵的存在が、ユニットを組んで曲を出すことになったものです。

今回調べていて初めて知りましたが、当初は最年少フツオ役の長江健次さんのソロ曲という事でレコード会社からオファーがあったといいます。

これを欽ちゃんが反対し、今度は別のレコード会社から「3人で」ということで口説かれて、リリースする運びになったようです。

欽ドンは当時、見始めたかな?ぐらいな感じてでしたが、特に3人の名称についてはよく知らず「ザ・ベストテン」などの歌番組に出てくるようになってから、イモ欽トリオというグループ名?を認知しました。

グループ名は当時大流行の「たのきんトリオ」からは容易に想像できましたが、「イモ」の部分は、曲を手掛けた細野晴臣さんに関係して「YMO」から「YM」をそのように読んだとか諸説あるようです。「欽」は勿論、大将こと欽ちゃんに因んでですが、欽ちゃん番組でいくつかユニットはあれど「欽」の字がついたユニットは彼らだけだったと思います。

 

●作家陣

作詞はこの時代王道的存在の松本隆さんで、こんなユニークな曲の作詞をしていたというのは、なんか意外でした。

そして作曲は細野晴臣さんです。細野さんの作曲家としての出世作だそうで、以前からヒットメーカーだったように思っていたのでこれまた意外でした。その後は松田聖子さんや中森明菜さんのシングルヒット曲も手掛ける事となります。

ちなみにイモ欽トリオは計3枚のシングルをリリースしますが、A面曲はすべて細野さんが作曲を担当しており、すべて松本隆さんの詞によるものでした。

この少し後、1984年頃?にFMラジオで「細野晴臣の作曲講座」みたいな番組があり、その時にこの曲を題材にして色々と講義?をされていたのを覚えています。YMOとして「君に、胸キュン!」でブレイクしたのは、この2年後の事です。

そして、松本さんと細野さんといえば、日本初のロックバンドといわれる伝説的存在「はっぴぃえんど」の仲間同士でもあります。ロックの元祖が、お笑いユニットともいえるこの3人へ提供しているのも面白いところです。

 

●大ヒット!

欽ちゃん番組から誕生したユニットで、いわゆる「企画もの」で出たシングルになりますが、ヒットチャートをぐんぐん駆け上り、テレビのランキング番組に出る事で「欽ドン!」以外の視聴者にも顔が売れ、デビュー曲にしてオリコン最高1位、104.3万枚を売上げ、1981年度のレコードセールス4位を記録する大ヒット曲となりました。

ザ・ベストテン」では8週連続1位を記録し、イモ欽トリオが時の人となった曲でもありました。

欽ちゃん番組で選ばれた3人がデビュー曲で、いきなりミリオンセラーのヒットを飛ばす快挙で、逆に本人たちは「歌手の皆さん、スミマセン」という心境だったといいます。

 

●衣装

ジャケットは「欽ドン!」のものですが、歌番組でパフォーマンスする時は、白い襟シャツに、それぞれのカラーのキラキラしたベストを着ていたのが印象的でした。

 

●パフォーマンス

バラエティ番組のいわゆるお笑いメンバーたちのユニットだけあって、その面白さを活かしたフリになっています。

基本的にバンドのメンバーという設定なのか、フツオの長江さんがボーカル、ヨシオの山口さんがキーボード、ワルオの西山さんがドラムという設定と思われ、長江さんが歌う両サイドで2人がそれぞれ楽器を演奏する仕草をしながら、一部分を一緒に歌っていました。

最初で印象的なのは、多くの人が知るシーンですが、前奏で山口さんと西山さんが向き合ってのパフォーマンスで、山口さんがことごとく西山さんをビンタし、前奏の最後(歌い出し直前)では、山口さんが西山さんに往復ビンタをかますという、効果音も相まっていわゆる「つかみ」として有効だったと思います。自分は当時小5でしたがクラスでよくこの部分のマネをしました。

2番を歌い終わっての間奏部分で、長江さんのセリフ、

♪こんなに好きやのに つれないなぁ 「ナァーー!」

の部分も、この曲の大きなインパクトがあった箇所で、その後長江さんが欽ドンでの登場シーンでこのフレーズを多用してて、なんならこの「ナァーッ!」で出てくるほどでした。

また、最後に何度も繰り返される

♪100%片想い

のフレーズ、当時歌詞の表示がなかったので、なんて歌ってるのかよく分からず、100%がタオモイ?みたいな感じで、意味も考えずに覚えていました(笑) タオモイって何?みたいな。

この時にやる

♪BABY I LOVE YOU SO スキスキBABY

の仕草が、女体だとは当時小学生につき、思ってもみませんでした。

てな感じで、リアルで聴いた時と、少し後になって聴くのとではまた違った捉え方とか、理解とかするのは、子供の頃に聴いた曲ならではですね。

 

しかしイモ欽トリオも今や全員が60代、3月には山口さんが70歳になるという事で、時の流れを感じますが、3人でいまだに集まってYouTube動画をupしたりなど、全員がまったくの健在なのが嬉しいところです。

 

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ハイスクールララバイ

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