今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (20)ラブ・ショック/川﨑麻世(1977)

油断してると更新間隔が開いてきた「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞:石原信一/作曲:筒美京平

発売:1977年7月1日

売上:2.9万枚(オリコン最高64位)

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1977(昭和52)年7月発売の川﨑麻世さんデビューシングルです。

この方というとスキャンダルで芸能界を生き延びてきた感がありますが、それもこの用紙があってこそのもの、と思います。

 

当時14歳!14歳でこれですよ、美男とか通り越してもう既に完成してるでしょという感じですが、この曲でデビューしました。

 

そしてデビュー当時の所属はジャニーズ事務所です。14歳でこんなイケメンでジャニーズときたら、それはもうトップアイドルでしょ!と思うところですが、当時のジャニーズ事務所は最低迷期でドル箱だったフォーリーブスの人気はすっかり下火になり解散直前の時期で、郷ひろみさんは退所し、まだ「たのきん」トリオはまだいない状態で、いくつかのグループやソロアイドルはいたものの、A級で出ているアイドルがいない無風の状態でした。

そこへ現れた訳ですが、時期が悪かったかオリコン最高64位で売上は2.9万枚、それでも3万枚近く売れたのはさすがでしたが、アイドルとしてデビューした時期があまりに悪く、いくつも楽曲をリリースするも売上にはつながりませんでした。80年代に入る頃には、たのきんトリオにアイドルシーンを完全に取って代わられていました。

 

レコードは売れませんでしたが、ブロマイドは1978(昭和53)年から3年連続で、男性タレントで1位になるなど新御三家(西城秀樹郷ひろみ野口五郎)が20代に入り、これらに代わってトップアイドルに躍進します。当時はこのような人気と楽曲の売上がマッチしない、レコード売れないけどトップアイドルみたいな方が結構いる時代でした。NHKレッツゴーヤング」のユニット「サンデーズ」でも長年活躍していました。

 

のきんがアイドルに躍り出て以降は、10代ながらアイドルよりちょっとタレント寄りにシフトした感もありましたが、当時のジャニーズ事務所は彼を杉良太郎氏のようなエンターテイナーにしたいと色々修行を積ませたようです。また長らく「芸能界一足の長い芸能人」としても有名で、この顔にこのスタイル、人気が出ない方がおかしいくらいでした。ちなみに1989(平成元)年までジャニーズ事務所に所属していました。

 

さて、肝心の楽曲の事を全然書いていませんでしたが、14歳の男の子に♪揺れるその胸もらった ひどい男と思うな…ってすごいこと歌わせてます(笑) で、その「もらった」に相当する「got you」を「ガッチュー」と発音しています。ガッチュー(ショック) ガッチュー(ショック) てな具合に女性コーラスの合いの手が入りながら。

この当時声変わり期だったのか、後の割とマイルドな声とかなり違っていて、同じ事務所の後輩になるマッチの初期のような歌声、そんな印象でした。

楽曲として聴いていた時はあまり気になりませんでしたが、冷静に詩を見てると随分な曲だなと思いました。いわゆる力づくで女性を…みたいな感じで、それも14歳の子に。昭和ならではですね。