今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (19)恋人時代/長渕剛(1983)

新年から幸先よく連日更新できた「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞/作曲:長渕剛

発売:1983年4月1日

売上:6.8万枚(オリコン最高31位)

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1983(昭和58)年3月発売の長渕剛さん10枚目のシングル曲です。

このジャケットが彼の作品にとって実に画期的でありますが、彼の全シングル中唯一、本人のカットがジャケットに載っていない、作品なのです。

という事は、これ以外の作品全部に顔が載っているという事で、それは返ってスゴイことだなと思います。アイドルなら載ってて当たり前ですが、アーティスト系の歌手って載っていない作品があっても全くおかしくない訳で。

 

ジャケットも長渕氏らしからぬところですが、曲調はもっと「らしくない」感じです。でも個人的には彼の曲で一番好きかもしれないです。この曲と、その前のシングルである「花いちもんめ」と。決して売れたとはいえず、むしろ不遇の時期だったといえますが、この時期の彼の淡々とした流れるようなメロディーラインと歌い方が好きでした。

 

この当時はまだ「順子」の一発屋みたいなところがあって、シングルセールス的には順子が100万枚近くの大ヒットを飛ばし、その後は翌年(1981年)の「夏の恋人」が10万枚こそ売れましたが、他の作品は10万枚割れ、オリコン最高も50位台だったり、この曲でやっと30位台になったくらいでした。

 

この次のシングルが再びブレイクし、ある程度の地位?を保つキッカケともなる「GOOD-BYE青春」な訳で、この曲はその「前夜」的な時期の作品です。

 

彼の曲は後の「とんぼ」などに代表される「社会への唾吐き」的な作風が後年目立っていき、極端なしわがれ声になっていきますが、この曲は本当に対照的です。

声こそ初期のきれいな声ではなく、後の低い声に変わりゆく過渡期でしたが、曲は「かつて恋人とすごしたであろう喫茶店」で当時を長々と思い出しながら2杯目のコーヒーを注文している、というような淡い恋の回想とでもいいますか、いわゆる長渕らしくない?アクのない、さわやかな曲です。

冒頭に歌詞リンクを載せていますが、その歌詞を見るだけでも彼らしくない?(何度もスミマセン)さわやかな曲調を想像できるのではないでしょうか?