今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (239)勇次/長渕剛(1985)

はやくも2月に突入、2024年すでに1ヶ月が過ぎた「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞/作曲:長渕剛

発売:1985(昭和60)年7月22日 (当時28歳)

売上:4.4万枚(オリコン最高29位) 

1985(昭和60)年7月に発売された長渕剛さん14枚目のシングル曲です。

 

●「勇次」の原点

「ゆうじ」という名前でも、この1980年代にはとりわけ「勇次」という表記が「カッコいいキャラクター」の代名詞的に使われていたといっても過言ではありませんでした。

この曲の出る前では「必殺仕事人」のシリーズ中条きよしさんが演じた「三味線屋の勇次」というキャラクターが必殺の人気を大きく支え、この曲の出た翌年には「あぶない刑事」で令和になった現在も尚、柴田恭兵さんが演じる大下刑事は「大下勇次」といった具合でした。

長渕さんもこの曲の2年後に主演したドラマ「親子ジグ・ザグ」にて「下別府勇次」というキャラクターを演じ、その後も映画「オルゴール」では「神崎勇次」という人物を演じ、とにかく「勇次」という名がかなり気に入っていたと感じます。

彼が最初に「勇次」という表記を用いたのがこの曲でした。

 

●人名のタイトル

長渕さんの曲では、彼の出世作となった「順子」がありますが、この曲以来の人名の曲となりましたが、これは彼が人名をタイトルにするのが好きだから、というのがあるそうです。

架空の友人をモデルにして作った曲だそうで、16歳で♪缶ビールを開け という法律違反な歌詞を展開していました。

尚、♪ガソリンスタンドの自動販売機で

缶ビールを開けたとありますが、ガソリンスタンドの自販機にアルコールは売ってない、

 

●フォークからロックへ

それまでのフォーク路線からニューミュージック路線へ切り替わり、さらにはロックの路線へシフトしていった頃で、テンポこそミディアムですが、不良っぽさを歌詞に顕著に表すようになった、と感じます。

歌い方も以前の綺麗な声から、元々本人が願望したという「しわがれた声」が前面に出ていますが、アルバム曲では少し前からこのような歌唱をしていて、シングルでも徐々に変わっていきましたが、この時期あたりがしわがれ声歌唱の確立した頃といっても良いかと思います。

 

●ライブ必須曲

彼が俳優として演じる時の代名詞的な名前となったこの「勇次」ですが、その後のライブでも必須で歌われていて、色々とアレンジが変わりながら「ライブで最も歌われる曲」として、現在も断然知名度の高い曲となっています。

リリースされた1985年当時が「順子」と「GOOD-BYE青春」がヒットした歌手で、「家族ゲーム」などドラマにも出始めた人、という感じで歌手として不動の地位をまだ築ききっていなかったこともあり、オリコン最高29位、4.4万枚の売上でした。

「たられば」はありませんが、もう少し後の時期にリリースしていたらシングルとしてもすごいヒット曲になっていたかもしれません。それぐらいメッセージ性の強い楽曲でもあり、「とんぼ」の10代版といっても過言ではない楽曲だと思います。

 

●収録アルバム

この曲がリリースされた1ヶ月後に発売されたアルバム「HUNGRY」にて6曲目に収録されています。

アルバムジャケットでは、デビュー以来の長髪を切った、耳の出ている短い髪型で初めて写っており、その後アルバムが出るごとに髪が短くなっていきます。

 

長渕剛さんの楽曲では以下についても紹介しています。

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