今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (258)限りあるMoment/アンジュルム(2020)

4月も半ばなのに、雹と雷鳴におののいた「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞:井筒日美/作曲:オオヤギヒロオ

発売:2020(令和2)年8月26日 (当時平均18.3歳)

売上:3.6万枚(オリコン最高4位)

2020(令和2)年8月に発売されたアンジュルム28枚目(旧・スマイレージメジャーシングル通算数)のシングル曲で、「ミラー・ミラー」と両A面シングルとなっています。

 

●Wow wow oh…

最初聴いた時は、とにかく何度も「wow wow…」言ってる曲、という印象で、両A面の「ミラー・ミラー」と比べると煮え切らない感じの単調で地味な作風で、あまり記憶に残っていなかったのですが、聴けば聴くほど、だんだん染み入ってくる感覚になり、まさに「スルメ曲」と感じました。

ライブで見れば見るほど、その曲の世界観が分かり易く感じられるようになり、今ではいいなと思える曲のひとつになっています。

 

●最少8人体制の作品

この当時のアンジュルムは、前年2019(令和元)年に初代スマイレージ結成当初からのリーダーだった和田彩花さんが卒業して以降、3ヶ月ごとにメンバーが立て続けに卒業するような状況で、9月に勝田里奈さん、12月に中西香菜さん、そしてこの年の3月にはコロナ禍に突入した中、室田瑞希さんが無観客ライブで卒業と怒涛の卒業ラッシュで、これが一段落したなかでの発売でした。

前曲「私を創るのは私/全然起き上がれないSUNDAY」からは、コロナ禍突入もあり、実に9ヶ月ぶりのシングルリリースとなりました。

メンバー的には中西さん、室田さんが卒業で抜け、更には太田遥香さんも諸事情で離脱しており、11人から3人減ったままの最少8人体制でのシングルとなり、またかねてより卒業表明をしながら延期に延期を重ねていた船木結さんもこの年12月には卒業する事となり、彼女にとってはラストシングルとなりました。

 

●壮大な歌

最初の部分は、人間の悪い部分や汚い部分などを並べ立て、「悪口言う奴は言うさ」って感じですが、サビ前から

♪思うように生きて それが ひとつでもいいよ なにか誰かの 役に立てるのなら~

と盛り上がってきて、サビに入ります。

♪限りあるMoment

というのは、人生において時間は有限だ、ということでしょう。

♪ありったけ冒険

とか

♪前を向き鍛錬

と、ポジティブな言葉を並べ立てて韻を踏んでいるのがまた良いですね。最初のネガな部分との対比もなされています。

人には汚い部分があるけれど、そんな事には目もくれず、自分は自分で前を向いて一生懸命やっていく、そうすれば「君」の事を気づいてくれる人がいるよ、というメッセージが綴られています。

 

それにしても、後半になるにつれて、よりアンジュルムというグループそのものを歌ってるな、と感じられる部分が多くなり、この事が自分にとって「スルメ曲」と思わせる要因になりました。「聴けば聴くほどアンジュルム」なんです。

 

♪出逢えば別れる宿世(サダメ)だとしても

は、以前のシングル「出過ぎた杭は打たれない」で歌われた♪別れと出会いを繰り返しても… を思わせるフレーズで、このグループがこの時期特に、出会っては別れ…を繰り返していたので、このフレーズを聴くとすぐそれを連想してしまいます。

♪めぐり会う接点 大切に育てたい

は、新メンバーが入ってきたら大切に育てていきたい、という事?と思わされます。

♪仲間から受け継いで

というのは、人が代わってもグループとしてのカラーが変わらない、そこにはかつての仲間から受け継いだものがあり、新しい時代に生きながら、守るべきものは守って進んでいくという意思を感じました。

アンジュルムというグループが、次々とメンバーが代わっていく、いわば「大河ドラマ」的な歴史を重ねながら発展を続けていく、そんな壮大感を如実に表した曲である事を感じますし、この曲がライブで歌われている時に、アンジュルムの過去から現在への変遷が勝手にフラッシュバックしてジーンと来てしまうのですが、そういう事を意図的に考えながら聴いてみるのもまた面白いと思います。

先入観なしに聴くのも楽しみ方だし、いろんな事をわざと考えながら聴くのも楽しみ方だと思っていて、そこは人それぞれ、いろんな自分の好きな形で聴いて、何かを感じ取れれば良いのかな、と感じます。

また、間奏のダンスも、その音や演出と相まって壮大感がすごく感じられます。

 

●それだけ

ラストの、少し無音になる数秒の後にれたらんこと伊勢鈴蘭さんが「それだけ…」と独唱する部分が、この曲の最大の山場ですが、日本武道館などの「大箱」で、観客も音楽も全く無音になる中、絶妙のタイミングで歌い出すのを見て、すごい事をやっているな、と感じます。これ、ちょっとでもズレたら様にならなくなるし、やはり歌唱力や表現力に一定の評価があるメンバーでないと任されない部分だと思います。

 

 

この曲の頃のアンジュルムには、本日デビューした「ME:I」(ミーアイ)のリーダー、笠原桃奈さんが在籍していました。(この翌年に卒業して異世界へ打って出ますが…)

そしてその「ME:I」は本日のオリコンデイリーチャートで、デビュー当日1位を獲得しました。という事で「桃奈おめでとう」も書きたかった訳です(笑)

 

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