今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (257)タイニー・メモリー~小さな思い出~/柏原芳恵(1983)

4月、桜真っ盛りの「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞/作曲:松山千春

発売:1983(昭和58)年9月21日 (当時17歳)

売上:15.2万枚(オリコン最高6位)

1983(昭和58)年9月に発売された柏原芳恵さん15枚目のシングル曲です。

 

●副題

タイニー・メモリー"~小さな思い出~"と副題がついていますが、この記事を書くまで、その存在を知りませんでした。単純に曲名の和訳なんですが…。

 

●作家陣

松山千春さんの作詞・作曲です。この時期に出た同名のアルバム「TINY MEMORY」が、全曲千春さんの作詞・作曲の楽曲で構成されたもので、その中の1曲となります。

芳恵さんの曲は、ブレイクした7thシングル「ハロー・グッバイ」(1981.10.15発売。最高6位。38.2万枚)はこの4年前に他の歌手が歌っていた曲のカバーで、10thシングル「あの場所から」(1982.7.21発売。最高9位。18.7万枚)も同様のカバー作でした。いずれも他の歌手がシングルとしてリリースしたものでしたが、芳恵さんがシングルリリースしたことによって、世に広く知れ渡ったともいえます。

また、先の「あの場所から」までの、デビュー後10枚のシングルでは「柏原よしえ」名義で、それまでは先述のカバー曲を含め、プロの作詞家・作曲家の手による作品がリリースされてきましたが、その後柏原芳恵名義になってからは、11th「花梨(かりん)(1982.10.1発売。最高10位。18.0万枚)は谷村新司さんの作詞作曲で、次の彼女の代名詞的ヒット曲「春なのに」(1983.1.11発売。最高6位。33.4万枚)は中島みゆきさんの作詞作曲だったり…多彩なシンガーソングライターの楽曲が立て続けにリリースされていきました。

特にバラードの名曲を立て続けにリリースされ、芳恵さんの楽曲の世界観が広がったと思いますし、何を歌っても彼女の独特の柔らかな歌唱が独自の世界をつくり上げていってる感じがします。

 

●愛しすぎたゆえの心変わり

♪涙で戻れるのなら このまま泣いていたい

と、最初から悲しい恋の曲と思われる詞で始まりました

芳恵さんのバラードは前述「花梨」では♪実らぬ恋 のフレーズがあり、「春なのに」は♪お別れですか のフレーズがあり、悲しい恋の歌を感じさせますが、この曲も「あなた」を♪愛して愛しすぎてたみたい で、♪許して 心まで少しずつ 変わってゆく私をどうか と、それまで「あなた」以外の何も見えていなかった自分の心が少しずつ変わっていく事に気づいた、そんな心を描いています。そして♪さよなら 私だけのあなたにするために と綴り、彼の家を出ていこうとする…

そんな悲しい恋心を、淡々と歌い綴っていて、当初あまり歌詞を考えずに聞いていた頃は単純に「雰囲気のあるバラード」ぐらいにしか思っていませんでしたが、ちゃんと歌詞も含め聴いてみると、違った感じ方ができて、こんな感情を逆に淡々と柔らかく歌うのか!と感じました。それこそ「顔で笑って」という感じなのでしょうか。女の情念的なものを微塵も感じさせない、爽やかすぎる歌唱が彼女独特の世界観かなと改めて感じました。

 

 

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