今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (42)SINGLE/山下久美子(1986)

寒くて外出する気が湧かない「今日の1曲」

 

今日はこの曲!

 

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作詞:竹花いち子/作曲:布袋寅泰

発売:1986年10月1日

売上:不明(オリコン最高72位)

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1986(昭和61)年10月に発売された山下久美子さん16枚目のシングル曲です。

 

山下久美子さんといえば、80年代前半から数少ない日本のロックシンガーで「総立ちの久美子」としてライブを中心に大人気を博してきた歌手です。

1980(昭和55)年に「バスルームより愛をこめて」でデビューし、1982(昭和57)年「赤道小町ドキッ」で大ヒットを飛ばし、一躍有名女性シンガーになりました。当時はまだロック系の女性ソロシンガーというのは珍しく、商業的に成功した人はさらに珍しい状況でした。

 

彼女のシングル曲は「赤道小町ー」以降チャート的にはヒットに恵まれず、50~100位圏内を数年間ウロウロする事となります。この曲はオリコン最高72位で、そんな最中の時期でしたが、売上枚数がいくら調べても分からず、ここでは売上枚数「不明」としました。

この曲のリリースされた1986年あたりから、作曲に当時BOΦWYのメンバーであった布袋寅泰氏が入る事になりますが、ミュージシャンとしては前年から参加するようになります。

この「SINGLE」はそんな彼女の楽曲の中で、ここから布袋氏のアレンジ色が強くなったことを感じる曲でした。コーラスの感じとか当時のBOΦWYっぽかったですし、サウンドもそれらしいものへ変化していった、その事をこの曲から顕著に感じるようになった気がします。

おそらく、そういった布袋色というか、山下×布袋コラボ的な面を前面に打ち出してリリースしたものと思われます。その曲名も「SINGLE」と実にシンプルなもので、並々ならぬ想いが発されたものと思いましたが、シングルの売上的にはあまり振るいませんでした。今聴くととってもキャッチーな「売れ線」の曲だと思うのですが…。

 

作詞の竹花いち子さんという方は、80年代を中心にいろんな歌手の作詞を手掛け、彼女の楽曲も80年代半ばのシングル曲を中心に、この曲も含めて作詞されていましたが、この曲が最後の作詞となりました。

 

冒頭の♪Uh…たどりつけない のフレーズが大変印象的で、そこがある種サビというか、曲を象徴するフレーズのようにも思いました。あとは山下久美子さんが歌うBOΦWYの曲、極論すればこの曲以降の何作かのシングル曲にはそんな印象が強かったです。

その後また色々変わっていきますが、人間のやっている事である以上、プライベートの変化が強く楽曲に現れるのも彼女の楽曲を通しで聴いていて感じる事でもありました。