あっという間の3月最終週が来てしまった「今日の1曲」。
今日はこの曲!
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作詞:千家和也/作曲:都倉俊一
発売:1975(昭和50)年6月10日 (当時16歳)
売上:32.9万枚(オリコン最高4位)
1975(昭和50)年6月に発売された山口百恵さん9枚目のシングル曲です。
●アップテンポ
この当時の百恵さんの楽曲というと、初のオリコン1位獲得となった「冬の色」(1974年12月発売。最高1位。52.9万枚)「湖の決心」(1975年3月発売。最高5位。24.9万枚)など、淡々としたバラードが続いていたところで、久々のアップテンポ曲となりました。
●春夏秋冬
百恵さんのシングル曲には四季のすべてが入っています。
「春風のいたずら」「冬の色」「秋桜(コスモス)」…そしてこの「夏ひらく青春」とタイトルに春夏秋冬がコンプリートされていて、この曲はそのうちの「夏」が入っています。
歌い出してすぐに♪恋という名前の夏の花~ と出てきて、よく「夏のせいにして」などといいながら乱れる恋を歌ったものがありますが、そこまでいかなくてもこの曲にもそのような要素が見え隠れしています。
●最高4位
で32.9万枚の売上を記録し、この年はこの曲で2度目の紅白歌合戦に出場しており、
週の最高は4位でしたが、年間売上は32位と素晴らしい記録を残しています。
●サビから始まる
♪ひとつ結ぶ~ ひとつ開く~ とサビから始まるキャッチーな構成となっています。後の「横須賀ストーリー」(♪これっきりこれっきり もう~で始まる)などと同じ構成ですね。
●歌詞
この曲の1年前に発売されてヒットし、ブレイクしたといえる「ひと夏の経験」(1974年6月発売。最高3位。44.6万枚)の1年後を描いたような雰囲気を感じました。
「ひと夏の経験」で一線を飛び越える事に憧れた少女は、いくつもの出会いと別れを繰り返して大人への階段を上りつめる女性になっていた?勝手にそう思っていますが、♪大人として認め合った二人 とあるように、ある程度の大人になり、人間として相手を認める懐の深い女性にもなっていたのかな、とも感じました。
美しい想い出が辛く、いい人に出会う事が怖い、出会いと別れを繰り返すうちに、嬉しいはずの事が逆に辛くなる、そんな感情も抱く大人になる、夏がそうさせる(恋の花を咲かせる)、そんな感じなのかな?と思います。
●作家陣
千家和也氏の作詞で、都倉俊一氏の作曲です。千家和也氏の名前はこの百恵楽曲で初めて知りました。都倉氏は山本リンダさんやピンク・レディーの楽曲で一世を風靡しています。
初期の百恵楽曲は殆どがこのコンビの手によるもので、まだ宇崎竜童色に染まっていない頃で、その直前(この曲の出た時期含め)にはともすれば歌手活動に対する思いが薄れかけていたとも言われており、この時期も安定してレコードは売れてはいましたが、彼女の楽曲で後世にも歌い継がれるインパクトのある楽曲群は沢山あるものの、この時期の楽曲にはあまりそのようなものが見受けられない気がします。
●ジャケット
どちらかというと憂い含みの表情の多い彼女のシングルジャケットの中で、こんなにニコッと笑っている作品は少ないと思います。
初期にはいくつか笑みの表情で撮られたものはありますが、後期はほとんど見られず、笑顔のジャケットでもちょっニコッとした感じが多く、これほどニコッとしたものはなかなかないと思います。こんなハッキリした笑顔ジャケットもこれが最後じゃないか、ぐらいな感じで、楽曲はそんな感じのものではありませんが、ジャケットは規格外に笑顔満点のものでした。
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