遂に新年度、春本番の「今日の1曲」。
今日はこの曲!
↓音源はコチラ↓
発売:1988(昭和63)年1月1日 (当時20歳)
売上:3.7万枚(オリコン最高15位)
1988(昭和63)年1月1日に発売された小比類巻かほるさん8枚目のシングル曲です。
●Kohhy
の愛称で親しまれた80年代女性ロックシーンを渡辺美里さんなどと共に牽引した代表的存在です。
小比類巻という珍しく、また長い苗字がインパクト絶大でしたが、あっという間にシーンを賑わして、人気歌手となりました。また名前は「かおる」ではなく「かほる」です。(以後、「Kohhy」と表記させて頂きます)
そのKohhyのデビュー曲は1985(昭和60)年10月発売の「Never Say Good-Bye」(最高32位。7.3万枚)という曲で当時10代でしたが、TBS系テレビドラマ「ポニーテールはふり向かない」の主題歌として、またそのインパクトのある名前と共に一躍人気を得ました。
その後は代表曲となる「Hold On Me」(1987年2月発売。最高9位。12.9万枚)、「City Hunter~愛よ消えないで~」(1987年5月発売。最高8位。8.0万枚)など立て続けにヒットを飛ばしていきます。
●曲について
まず「On The Loose」とは和訳すると「逃亡中で」という意味になります。
最初の2行を英語で畳みかけるように歌ってくるのがインパクトがありますが、「あなたは私の気持ちが分からないの?」「私はあなたの考えてる事が分からない」それぞれ、その後にon the looseが続きます。
偽りの顔をつくって生きている日常じゃ、自分がどこにいるのか分からない、初めに思い描いていたものは全部夢だった、的な苦しい内容の詞なのですが、すごくロックのリズムに乗せて、少し攻撃的にも思える勢いのある歌い出しに、そんな曲だとは当初思いませんでした。それは切ない叫びだったんだなと後で感じる事となりました。
●音
この曲、個人的にKohhy楽曲の中で一番好きな曲ですが、その理由は独特の「音」にあります。
いきなりサビから歌い出す曲構成も印象的ですが、その後の間奏が明けて、Aメロを歌い出す直前の「タカタカタン」という軽快で存在感のあるドラムの音がこの80年代後半特有な感じがして、時代の匂いを感じます。
あと、しょっちゅう絡みつくようなエレキサウンドも印象的で、このうねり方も80年代後半特有じゃないか、と思うくらい、やはり時代の匂いが感じられ、先述のドラムも音を締める?時に随所に現れ、この絡み合いがなんともいえない絶妙感があります。
●作家陣
作詞は彼女自身が行い、作曲は大内義昭氏が担当しています。
大内氏といえばかつて藤谷美和子さんとデュエットした定番ソング「愛が生まれた日」で有名ですが、この曲にはプロデューサーとして関わっているものの、作詞や作曲など曲そのものの製作は直接していません。残念ながら2015(平成27)年に55歳の若さで亡くなっています。
●現在
一時消息が…などと言う報もありましたが、現在もライブを中心に活躍中で、You Tubeで最新のライブパフォーマンスを見る事もできました。往年とはまた違った雰囲気でしたが、今もご健在なのは嬉しい事です。
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