9月もおわり、下期が始まる「今日の1曲」。
今日はこの曲!
↓音源はコチラ↓
発売:1977(昭和52)年2月1日 (当時21歳)
売上:16.6万枚(オリコン最高5位) ※1977年度 年間82位
1977(昭和52)年2月に発売された郷ひろみさん20枚目のシングル曲です。
●短髪
まずジャケットに目が行くのが「短髪」である事です。
同じ新御三家と称された、野口五郎、西城秀樹といった面々が長く髪を伸ばしていたのに比べて、郷さんはその中でも割と短めで、割に早く20歳過ぎごろから耳が出る程度の髪型になっていましたが、ここでは映画出演のためもあってか、かなりの短髪になっています。
後にまた伸ばしますが、最も髪の短い郷ひろみのシングルといえるかもしれません。髪型は地味ですが、赤チェックのシャツに赤い上着と、服は派手目です(笑)
●20枚目シングル
デビューして5年近く、前年には当時のジャニーズ事務所を離れて21歳になっていましたが、節目の20枚目シングルとなりました。
最高5位で16.6万枚とセールス的にはそれまでより落ち着いた格好で、この時期は後にも歌い継がれるような知名度の高い曲は出ていませんが、この曲自体1977年度の年間82位にランクインするなど、当時の売れた曲のひとつではあります。
割と淡々と始まり淡々と歌われる曲でもあり、インパクトとしては薄めで、逆にこれが当時の彼にとっての新境地だったようには思います。
●作家陣
作詞は小谷夏氏、ということですが、これはこの直後に実質的主役として起用されるドラマ「ムー」の演出家である久世光彦氏の作詞家としてのペンネームです。
作曲は王道・筒美京平氏です。阿久悠氏の作詞の数も当時からすごかったですが、筒美京平氏の作曲数たるやかなりのものと思います。
●人気の「ひろみ」
本作はオリコン最高5位を記録しましたが、その5位を記録した週には、6位に太田裕美さん「しあわせ未満」、9位には岩崎宏美さん「思い出の樹の下で」とTOP10に3人もの「ひろみ」がランクインしていました。
●3番まである曲
淡々と歌われながら、演歌の如く3番まであります。
1番と2番の間は間奏が少しだけで、2番と3番の間に長い間奏があります。
3番は歌っている中でBGMが増えていて、それまでとは違ったアクセントがついています。
そして3番が歌い終わると、落ちサビに入りますが、これら4ヶ所のラストはすべて
♪セーンチーメンーー タルブルーーー
と歌われ、ラストのみ
♪Yah!
とシャウトしています。
●詞
♪センチメンタルブルー
と何度も歌われるように、センチでブルーな曲ですが、若い男性の苦悩のようなものが散りばめられているように感じられました。
それだけ、色々と印象に残るフレーズが散見されました。
何度も繰り返される
♪迷子の ああ僕の青春
をはじめとして、
♪つらい恋の想い出に 白い包帯巻いても
なんかは、心の傷に「包帯を巻く」という表現が面白く、また
♪バラがひとつ 開くように 僕はきれいになれるね
には、この曲の主人公の男性?の中性的な部分が垣間見えました。郷ひろみという人そのものを想起させます。
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