今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (286)花物語/桜田淳子(1973)

9月も後半になるのに、相変わらず真夏の猛暑が続く「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞:阿久悠/作曲:中村泰士

発売:1973(昭和48)年11月5日 (当時15歳)

売上:23.7万枚(オリコン最高9位) ※1974年度 年間55位 

1973(昭和48)年11月に発売された、桜田淳子さん4枚目のシングル曲です。

 

●4枚目シングル

この1973年に発売された最後のシングル曲ですが、この年の2月25日に「天使も夢見る」(1973.2.25発売。最高12位。12.1万枚)でデビューし、年内に4作のシングルをリリースしたことになります。

また、3rdシングル「わたしの青い鳥」(1973.8.25発売。最高18位。15.9万枚)がヒットし、自身の代表曲になります(最高18位は意外でした…)が、このヒットを受けてのリリースとなりました。

 

●初のTOP10ヒット

そんな訳で、歌手・桜田淳子のイメージがここで定着したと思いますが、このタイミングで出てきた本作はオリコン最高9位を記録し、自身初のTOP10入りを果たし、また売上も23.5万枚と初の20万枚越えを果たした出世作となりました。

何より特徴的なのが、セリフで始まり、そのセリフが延々と続くところです。

よくモノマネで披露される

♪この花は私です 

♪やっときれいに咲いたのです…

から始まり、詞にして10行以上!

この曲、歌ってるとこあるんだろうか??と初めて聴いた時には思うかもしれません。アイドルソングでこんなセリフの長い曲ある??という感じでした。50年以上も前の当時としてもかなり斬新だったようです。

 

●原曲

そんなセリフの長さがインパクトの大きい曲ですが、この曲には原曲がありました。

それが彼女の2ndアルバムとなる「わたしの青い鳥」(シングルと同名アルバム)に収録されている「淳子の花物語という曲で、2分足らずの短い曲ですが、全編がセリフ(!)というものでした。

ここから、セリフの長すぎる部分、特に後ろのネガティブな内容の部分をカットして、その後メロディーをつけて歌っている部分を追加してこのシングル曲になった、という感じで、セリフについていたメロディーも基本は同じもので、アレンジが変わっている程度のものでした。手を加えたシングルカットというところでしょうか。

なので原曲ではネガな部分までセリフでそのまま発されていますが、本作シングルではその部分は

♪それとも

と「…」で濁される形でセリフが一旦結びとなり、本格的に歌の部分へ入っていく格好となっています。

 

原曲は「淳子の花物語」ですが、これとは別に「淳子花物語というカバーアルバムが翌1974(昭和49)年初めにリリースされており、タイトル的に紛らわしいですが、その1曲目にはこのシングル曲が収録されています。

 

●作家陣

作詞は阿久悠さん、作曲は中村泰士さんというコンビで、彼女のシングル曲はデビューから5作ずっとこのコンビの手により生み出されています。

いわば歌手・桜田淳子のもつ独特の幻想的な世界は彼らによって作り出されたといったも過言ではないと思います。聴くと昔の世界へ引き戻されそうな、そんな強い力をもった楽曲群を感じます。

阿久さんはその後も長く作詞に携わり、中村さんは1作おいて、同系統の「花占い」(1974.8.25発売。最高9位。12.3万枚)でも作曲に関わりますが、以後数年間は離れていく事となります。

 

 

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