今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (72)バーニング・ラブ/石野真子(1981)

桜満開、一番良い季節の「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞:松本礼児/作曲:幸耕平

発売日:1981年7月21日(当時20歳)

売上枚数:3.7万枚(オリコン最高38位

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1981(昭和56)年7月に発売された石野真子さん16枚目にして、当時の引退前最後のシングル曲でもあります。アイドル歌手としての石野真子の最後の曲という事になります。

 

作詞は松本礼児さん(松本零士さんではありません)、作曲は幸(みゆき)耕平さんといずれも演歌系の曲を主に手掛けた方々ですが、彼女の楽曲では1979(昭和54)年にヒットした「ジュリーがライバル」にて組まれたコンビでした。

 

彼女のアイドル人生後半のキャリアは、割にしっとりとした曲が中心となり、初期のインパクトのある路線とはかなり違っていて、テンポ的にもバラード系が主流になっていきましたが、この曲は最後にして久々のポップ路線で、最後の花火という感じでしょうか。動画を見ていても、ものすごくのびやかに歌っていて、歌唱には定評がありましたが、今見てもやはり歌唱力のある事を感じました。

 

タイトル的に「バーニング・ラブ」という事で、もしや事務所は…?と思ったら案の定でした。つまり当時の所属事務所が「バーニング・プロ」で、現在もその傘下の事務所に所属されていますが、引退前のラストシングルを出すにあたり、事務所の力もある程度影響したのかな、と感じました。

 

ちなみにこのバーニング・プロは、ジャニーズ事務所を退所した郷ひろみ氏が移籍所属した事務所であり、彼もまた「Halleluiah Burning Love」という楽曲をリリースしています。

 

この曲はオリコン最高38位、3.7万枚とラストシングルにしては寂しい売れ行きで、当時のシングル曲、特に1981年の自身の楽曲もほぼ同様にオリコン最高40位前後を記録していましたが、ほぼ同等の結果となりました。

これは初期のようなアイドル歌手一本の活動ではなくなり、司会業や女優業など歌と並行しながら、これらの活動の比重が大きくなっていったことや、1981年当時では長渕剛氏との交際/結婚が大きく報道され、この話題が先行していったような事があると思います。

幼い頃から、家庭に入って幸せな生活を送りたいという願望があったようで、結婚が決まると躊躇なく引退を選んだといわれますが、この曲をリリースした翌月の1981年8月にラストコンサートを行い、これがTVで生中継されています。

 

この当時は女性アイドルの解散/引退が相次ぎ、子どもながらにものすごく世代交代的なものを感じましたが、彼女がデビューして半月と経たない1978(昭和53)年4月にキャンディーズが解散し、1980(昭和55)年には山口百恵さんが結婚のため引退、翌1981年3月にはピンクレディーの解散があり…と実に目まぐるしいものがありました。

 

この曲のジャケットは、ベスト盤のどれかにも流用されていた記憶がありますが、それに相応しいものであったのかもしれないですね。

その後女優として復帰しますが、歌手としての活動を終えてしまうのは勿体ないと思っていた時に2003(平成15)年頃から活動を再開し、今もまだ続けているのは素晴らしいと思いますし、まだまだこれからも単なるアイドルに終わらず、歌い継いでいった貰いたい、と思える存在のひとりです。