今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (273)水のルージュ/小泉今日子(1987)

7月が早くも中旬に突入した「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞:松本隆/作曲:筒美京平

発売:1987(昭和62)年2月25日 (当時21歳)

売上:18.7万枚(オリコン最高1位) ※1987年度年間32位

1987(昭和62)年2月に発売された、小泉今日子さん21枚目のシングル曲です。

 

●作家陣

作詞は松本隆さん、作曲筒美京平さんという、太田裕美さん木綿のハンカチーフなどで昭和50年代歌謡を席捲した黄金コンビが、昭和60年代にもヒット曲を飛ばしていました。

キョンキョンのシングルでは、「迷宮のアンドローラ」(1984.6.21発売。最高1位。37.7万枚)で初めてこのコンビの手によりつくられ、以後は時々このコンビでリリースされる状況でしたが、結果的に本作がこのコンビで最後となりました。

 

●4作ぶり1位

当時はレコードとCDが共存する時代で、まさにCDが取って代わろうとする過渡期であり、これらの音源は総じて売上の少ない時代でもありました。

本作も最高1位には輝きましたが、売上枚数は17.7万枚でした。

それでも、この曲のリリースにあたってスタッフ陣は「なんとしても1位をとる」という意気込みで製作され、上記作家陣の起用に至ったといいます。

これが奏功してか、結果としてなんてったってアイドル(1985.11.21発売。最高1位。28.4万枚)以来、4作ぶりのオリコン1位を獲得する事ができました。20代に入ってからでは初のオリコン1位獲得曲にもなりました。

 

カネボウCMソング

当時あまり歌番組を見なくなってしまったのですが、この曲はCMソングの印象が強く残っています。

カネボウ「アクアルージュ」という口紅のCMソングに起用され、キョンキョン自身もリップを塗りながら出演していました。アクアルージュって…、それこそ水のルージュ、まんまですよね(笑)

また作詞の松本隆氏はCMディレクターと協議を重ね、そのイメージを膨らませながら本作の作詞をしたといいます。

当時カネボウが創立100周年の節目の年であり、その春の新商品ということで、かなり気合の入ったものだったのだろうなと、これまた今にして思います。

 

●歌唱とサウンド

CMで見ていた限りでは、どこか儚げに歌っている部分しか耳に残っていませんでしたが、歌唱に関しては、それまでもバラードっぽいナンバーもいくつもリリースしていたので、これが大人への脱皮!的なものでもなく、すっかりこういうしっとりかつ儚げな表現がなされた曲が板についてきたな、ぐらいな印象でした。前回1位を獲った「なんてったってアイドル」とは全く対照的な路線ではありましたね。

後年になって音源で聴くと、サウンドがかなり独特で耳に残りやすいものだなと感じました。前奏でこんなエレキ効かせてたのか!とか、歌ってる最中にもこんなにガチャガチャ?音が鳴ってたのか!など感じられます。全体にクールなメロディー、歌唱の中に裏ビートが刻まれた感のある、ある意味80年代後半らしいサウンドを持った曲ともいえます。

 

●本屋さんのレコード売り場

個人的思い出として、この曲が出た時は高1で、よく流れていたのは高2になってからの記憶があります。高校の帰りによく寄り道していた本屋さんにレコード・CDコーナーがあり、たしかカセットテープでも売っていた記憶がありますが、個人的に欲しいと思った事もありましたが、高校生の懐には厳しいものがありました。。

意外と、真正面から顔を撮っているジャケ写って珍しいと感じ、あとこの口の形も独特で、笑顔でもなければキリっとキメた顔でもなく、口をすぼめたカットも珍しいとも感じ、今にして思えば印象に残るジャケットだったのかな、と感じます。

 

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