11月中旬、急速に寒くなってきた「今日の1曲」。
今日はこの曲!
いつもの歌詞サイトに載っていなかったので、音源は割愛します。
作詞/作曲:世良公則
発売:1988(昭和63)年4月21日 (当時32歳)
売上:0.2万枚(オリコン最高100位)
1988(昭和63)年4月に発売された世良公則さん9枚目のシングル曲であり、以前紹介しました「抱きしめてくれ…」の前のシングル曲です。
●シングルバージョン
この曲は元々、前年1987(昭和62)年に発売された同名のアルバムでそのタイトル曲としてリリースされたのが最初で、その4ヶ月にシングルカットされた格好になっています。
それもあってかシングルとしてはほとんど売れず、オリコン最高100位ギリギリにランクインし、売上は2千枚という記録が残っています。
アルバム版とはアレンジが違っていて、アルバムではイントロがなくいきなり歌い出しに入っていますが、シングル版は結構長いイントロがあって、そこにシャウトが入っていて…というぐらい気合いの入ったものとなっています。
歌い方でいうと、シングル版の方がラフというか、よりライブっぽい感じがします。
●カネボウCMソング
当時からカネボウのCMソングだった印象はありましたが、何の商品か分かっていませんでした。ビッグタイムという男性用整髪料との事でした。そうだっけ?ってくらいそこの記憶がないのですが…
二番のサビの ♪燃えつき~る 激しさでぇええー という語尾の部分がインパクトがあり、商品のCMながらその部分は世良さん自身のライブシーンが映っていて、ここの歌詞を歌い上げていました。すごいパワフルで印象的なのに、世の中には伝わらないのだろうか?とよく思っていました。
当時の彼は俳優として人気がありましたが、ソロ歌手としてはツイスト時代のようなセールスは得られず、これというヒット曲もないままだったので、歌手としての側面をもっと注目されないかな?と度々思ってました。
●Vシネ前夜
このシングルが出た時は、「ベイシティ刑事(コップ)」という刑事ドラマが終了した直後で、その後「CFガール」という主演映画に出たり、「スクラップ」という唯一の連続ドラマの主演作に出たり、そしてなんといっても「クライムハンター」シリーズというVシネマ初作となる作品に出ていたり、とにかく俳優活動が盛んでした。
音楽活動は合間にシングルをスポット的にリリースするぐらいで、この曲と同名のアルバムをリリースして以降は、1990(平成2)年4月に「眠れない街」をリリースするまで約2年半アルバム発売がありませんでした。
●ハードワークの曲?
この曲の歌詞は、どんなに疲れてもしんどくても、それを楽しむくらいがちょうどいいさ的な、ある種昭和感満載な雰囲気に溢れている気がします。当時はそれが普通って感じで抵抗もなかったのですが、今こんなしんどい生き方する?という感じでした。どんなに痛みがあっても俺たちゃタフに生きてくしかないさ的な…。
この時期ちょうど流行りのCMに「24時間戦えますか?」というフレーズがありました。令和からはちょっと考えられないけど、昭和はこれで突っ走っていったんだな、と感じます。
昭和を社会人としては生きていませんが、高校生まで過ごしていたので雰囲気は感じるし、それが当たり前という感もありました。時代は変わるもんだな、とこの曲の歌詞を眺めていて、改めて感じました。