近所の秋祭りも終わり街が一段落した「今日の1曲」。
今日はこの曲!
歌詞がいつものサイトに載っていなかったので、こちらの手持ちCDシングルにある歌詞カードを写真でお送りします。
作詞/作曲:世良公則
発売:1988(昭和63)年9月21日 (当時32歳)
売上:0.4万枚(オリコン最高76位)
1988(昭和63)年9月に発売された世良公則さん10枚目のシングル曲です。
●映画主題歌
歌詞カードの冒頭に載っていますが、自身が主演した「CFガール」という松竹映画の主題歌に起用されています。
世良さんが映画(Vシネマを除いて)に主演しているのも珍しいですが、映画で主題歌を歌うのも珍しく、知る限りこの曲だけだと思います。
映画ではCFディレクターの役で、タイトルの「CFガール」は当時デビューしたばかりの高岡早紀さんが演じています。ちなみに高岡さんは、ここで当時共演した岡田真澄さんと「マドラス」のCMで共演しており、個人的にこのCMで高岡さんの存在を知りました。
●重厚なバラード
1981(昭和56)年末に自身のバンド「ツイスト」を解散し、1982(昭和57)年にソロデビューした世良さんは当初「脱ツイスト」といわんばかりのロックから離れた位置での楽曲や歌唱を続けていましたが、1985(昭和60)年から今度はロック解禁といわんばかりにツイストの路線に回帰し、ロック色をゴリゴリにしていきます。
また更に俳優としての立ち位置も変わってきて、それまでの正統派の役柄からちょっとアウトロー路線にシフトしつつある頃で、服装にもそれが表れている感がありました。
そんなロック歌唱に回帰してすっかり経った頃の作品でしたが、がなり歌唱からの重厚でゆったりしたバラードが全体的に展開されています。
サビの♪抱きしっめてーくれ~ の「だ」の部分のがなり具合が安定の世良節を感じさせてくれますし、ラストの部分の♪いいなら~~~~ のがなりながらの長伸ばしは、さすがの世良歌唱だなと感じます。
世良さんはある時「あなたの歌には感動がない」といわれ、かなり衝撃だったといいますが、それはどの時期に言われたのか?この時期より後なのか?と気になるところです。
それまででも「バラードが聴こえる」などの名作を自身の手により作っていますが、ボーカルの我が強すぎて壮大で優しい曲もそう聴こえなくなってるのか?とか個人的にも感じていました、ある時期までは。
1990年代に入ってから、彼の歌唱や曲の世界観の幅広さのようなものが如実に感じられたような気がして、この時期はまだその過渡期だったのかな、と思ったりします。
●プレVシネマ
このシングルの衣装は当時出演していた「ベイシティ刑事(コップ)」の時のものと思われますが、このドラマに出ていた頃や、このドラマでの世良さんのアクションが注目されて同じスタッフを集結させて制作されたといわれるVシネマ「クライムハンター」シリーズなどで、こんな感じの恰好をしていました。この作品がリリースされたのは、そのちょうど間にあたる時期でした。
オールバックの髪型で、黒のフライトジャケットにワッペンをベタベタ貼りつけて、青々としたジーンズと、この時期の世良さんの象徴的ともいえる服装でした。
なのでこの当時の世良さんというと「ガンアクションやってる俳優」の面が強かったと感じます。
●レコードとCD
1988年という時期的な面で、レコードと8㎝シングルCDの両方で発売されています。
上の写真のジャケットでバーコードのついてる分がレコード盤で、下の写真はシングルCDの裏面(半分に折ってあるので正方形になっています)です。
●C/W
は「雨上がりのブルー・スウェード・シューズ」という曲です。
こちらは重厚な歌唱と軽快なサウンドが融合し、またドラムもかなり目立ったロックの佳曲です。
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