10月も遂に下旬に突入し、朝夕めっきりひんやりしてきた「今日の1曲」。
今日はこの曲!
↓音源はコチラ↓
作詞:森浩美/作曲:JUNI
発売:1998(平成10)年9月23日 (当時33歳)
売上:1.0万枚(オリコン最高40位)
1998(平成10)年に発売された、中森明菜さん37枚目のシングル曲です。
●33歳
1980年代前半のアイドル歌謡シーンをトップで引っ張り続けてきた中森明菜さん。
最近はその復活が待ち望まれ、もう少し待ってください、との本人のコメントを得て、心待ちにしている方々もいるだろうなというところです。
そんな中でアクシデント含め波乱の若き頃を経て、90年代も後半に入り彼女は30歳を過ぎていました。
その頃は表舞台でバリバリ出て活躍、というよりも、少し引いたところで、2時間ドラマの主題歌や自身の出演しない作品の主題歌などの形で、その名前を見るようになっていた、そんな頃でした。
そしてこの曲は彼女が33歳になった時にリリースされました。
●オリコン最高40位
中森明菜さんの楽曲としては30歳を迎えた1995(平成7)年にはオリコン最高10位に入る事が難しくなり、シーンはすっかり変わってしまっていましたが、それでも10位代には入っていました。
といっても、10位代に入る曲もあれば、20位以下になると40位代や60位代にまでなる曲すらあり、往年の売行きはすっかり影を潜め、この曲も最高40位で、売上は1.0万枚、当時では最低記録を更新する格好となりました。世の中的にCDが売れない時代にもなってきてもいましたが…
●ドラマ主題歌
当時の「花王・愛の劇場」というTBS系昼帯ドラマ枠で放送されていた「39歳の秋」というドラマの主題歌に起用されました。
自分もこのドラマで、この楽曲の存在を知りました。当時無職で求職中の状況で(笑)昼間は家にいたので、ほぼ毎日のようにこのドラマを見てこの楽曲を聴いていました。
ドラマは片平なぎささん演じる39歳の未婚女性が自身の恋愛や他人との触れ合いを経て独自の人生を生きていく姿を描いたものでした。
そしてそんなドラマと、この曲との雰囲気が合っていたことを感じました。
39歳未婚女性が人生に戸惑う姿、既婚者でもその中で生きる辛さに戸惑う姿、いろんな立場の女性たちが、それぞれの状況で「とまどい」を見せるシーンが随所に見られました。
●歌詞
全体的に、先に書いたようなドラマの世界観と合っていることを感じます。
ドラマでは39歳の女性が、年下のイケメンから告白されて、そのまま首を縦に振ればつかめる幸せがあるのに、臆病になって踏み出せずにいる、これで良かったのだろうか?と感じる、常にそこに「とまどい」の感情が生まれる、それが歌詞に詰まっている、そんな感じです。
●メロディー・ボーカル
壮大で重厚な前奏メロディーで始まり、歌い出すと共にそれらは鳴りを潜め、あくまでも淡々と歌い綴る明菜さんの声が浮き彫りのようにハッキリと聴こえる。歌に力感がないのに、声がはっきり聴こえるのです。若い頃と違って、バラードでも圧倒する歌唱ではなく、内面から湧き出るような歌唱とでもいうのでしょうか。聞けば聞くほど、その美声ぶりを感じる事ができる、中森明菜・第二章という感じがありました。
●作家陣
作詞は森浩美さんです。80年代からアイドル曲を中心に作詞家としてSMAPの楽曲など、多数のヒット曲を世に送り出していますが、中森明菜さんへの詞の提供はこの曲のみのようです。ちなみに森浩美さんは男性です。自分もある時期まで女性だと思っていました。
作曲はJUNIさんという方ですが、この方の素性は全く不明です。作曲リストを検索してもこの楽曲しかヒットしない、謎だらけの人物でした。
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