10月もあと1週間で終わってしまう「今日の1曲」。
今日はこの曲!
↓音源はコチラ↓
作詞:阿木燿子/作曲:宇崎竜童
発売:1979(昭和54)年7月21日 (当時24歳)
売上:2.6万枚(オリコン最高53位)
1979(昭和54)年7月に発売された太田裕美さん15枚目のシングル曲です。
●オリコン53位
太田裕美さんのシングル曲は1975~77年あたりが、TOP10ヒットを連発してして、レコードセールス的なピークだったと思いますが、1978(昭和53)年あたりからシングルチャートは下降し始め、この時期はだいたいオリコン最高50位台を記録するような状態でした。
という事でオリコン最高53位、2.6万枚の売上に終わりましたが、この曲で1979年の紅白歌合戦に出場しています。
●意外な作家陣
いわゆる「売れ線」の曲でオリコン上位に入るヒット曲を出していた頃は、作詞が松本隆さん、作曲が筒美京平さんで、これが彼女の楽曲にとっての「ゴールデンコンビ」ともいえる組合わせでした。
前年1978年から作家陣が変わるようになってから、呼応するかのようにレコードセールスも下降していきましたが、クオリティは上がりバリエーションは増えたと思います。
そしてこの曲は、そのゴールデンコンビからは想像もできないような組み合わせで、阿木燿子さんと宇崎竜童さん夫妻による作詞作曲…。
このコンビで思い浮かべるのは…宇崎さんがやっていたバンド「ダウン・タウン・ブバウギ・バンド」の楽曲や、当時大ヒットしていた山口百恵さん「プレイバックPART2」のようなアイドルでもハード系の楽曲…そんなところだと思います。
このコンビと太田裕美さんの融合…、で、できた曲がこれでした。
そんなアウトローな曲でもないし、裕美さんの曲の割にはシリアス路線のシングルというところでしょうか。
●歌詞
阿木燿子さんの歌詞ですが、一人の女性(まさしくシングル・ガール)が二人の男性のはざまで揺れる気持ち…そんなところですね。
ある男性と吐息がかかるくらいの距離でダンスを踊ってるけど、その向こうでは「彼」が心配してる…というシチュエーションから始まります。
結局は浮気相手の?優しい人とはサヨナラして「シングルガール」になるという事で、「彼」とも別れてしまう訳ですね。
●サウンド
宇崎竜童さんの作曲で、ムードがありますね。
出だしはちょっとアンニュイな雰囲気で、サビにかけてガラっと上げ調子になっていきます。終わってみれば「こんなにポップな曲だったの?」という感じで、サビ前にギアがグッと上がってそっから知らぬ間にもっとテンポが上がっていくような…。
それから、サビの♪ルルル ルルル ルルル~ の舌っ足らず感丸出しな裕美さんの歌唱がとてつもなくハマります。早すぎるんじゃなくて、遅すぎて逆に真似できないだろ、ぐらいの感じなのです(笑)
まったくの最初は、♪シーングルガール といきなりタイトルを歌い出すところから始まり、エコーのかかったBGMなし、の状態です。
そしてBGMの出だしは、チャイナっぽい感じの音?で、この曲独特のものですね。この部分さえ聞けば、曲が特定できるという感じの。なんならこの曲で一番好きな音はこの部分です。
Aメロで流れているカラランッって音も妙にハマります。
太田裕美 Singles 1974~1978 [ 太田裕美 ]
- 価格: 2154 円
- 楽天で詳細を見る