今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (221)ジプシー/西城秀樹(1981)

11月も半ば、今年もあと1ヶ月半の「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞:森雪之丞/作曲:鈴木キサブロー

発売:1981(昭和56)年12月20日 (当時26歳)

売上:13.9万枚(オリコン最高15位) 

1981(昭和56)年12月に発売された西城秀樹さん40枚目のシングル曲です。

 

●作家陣

作詞は森雪之丞さんで、70年代からロックからポップス、アイドルまで幅広く作詞を手掛けていましたが、ヒデキのシングル曲ではこれが唯一の作詞となりました。

作曲は鈴木キサブローさんで、当時歌番組でこの曲が流れてきた時、小5だった自分は「作曲者」のテロップを見て「鈴木キサブロー?「キ」が1個多いんじゃないのか?」と思ったものでした。「鈴木サブロー」の間違いじゃないかと思った訳です。だってキサブローって響き的に不自然だし…とか、人の名前に失礼な事を思っていました。表記こそ違いますが、本名も鈴木喜三郎さんであり、この時代のヒットメーカーとして地位を確立しつつある頃でした。

 

●女性目線の曲

ワイルドな男の魅力で売り出していたヒデキが歌う、珍しい女性目線の曲で、この年のシングルはそれまで3作が全部「ガール」を後ろに冠した曲(「リトル・ガール」「セクシー・ガール」「センチメンタル・ガール」)で、遂にこのガール3部作を脱却したところでした。

ヒデキが♪女になりたいから~ と歌うのを当時は特に違和感なく聴いてましたが、大人になるにつけて異色感が自分の中で大きくなっていきました。

 

●発売直後の紅白披露

この曲の発売日は1981年12月20日で、それもリリースされてそんなにヒットしていない(オリコン最高15位)にもかかわらず、発売後わずか11日で大晦日紅白歌合戦で披露されています。

 

●久々のアクション曲

当時26歳になっていて、大人のポップス路線への転換を図っていたようなヒデキのシングル曲だったガール3部作で、割にゆったり路線の曲が続いていました。

このうちの「セクシー・ガール」なんて、当時ロックンロールで一世を風靡していた横浜銀蝿の作詞作曲でありながら、割にゆったりしたポップスで、意外過ぎるほどでしたが、この曲ではその抑圧をブチ破るかのようなハードなサウンドにのって派手なアクションで見せてくれました。

独特の手の振り方をしているパワフルな振りは、音ハメがしっかり効いていてTVの前でカッコつけてよくやったものでした(笑) そこんとこは上のリンクにある動画で見てみてください。

 

●ヒデキ節

小節ごとの語尾に独特のしゃくりが多用される、まさに「ヒデキ節」全開の曲です。

♪嘘をくださ~い とか、♪おんなになりたいか~ら~ とか、ヒデキのマネをする人は大体ここんとこの節回しを押さえてるな、という感じがするのですが、そのしゃくりが分かり易く歌われています。

 

●分からなかった歌詞

一番のラストで

♪罪にゆめと送りがなをふるの~

という部分ですね。

小学生だったので、読みがなとか送りがなとかという事には割と敏感だったのですが、「送り仮名??」となりました。

こういうこと??と(笑)→「罪ゆめ」

「読みがなじゃないの??」とよく思ったものでした。森雪之丞先生一流のセンスなのでしょうか。

 

●後に続いたジプシー

この曲がリリースされたのが1981年12月で、その1ヶ月ちょっと後、1982年2月には太陽にほえろ!三田村邦彦さん演じる「ジプシー刑事」が登場します。偶然かどうか分かりませんが、なのでこの短期間に自分の中でちょっとしたジプシーブームでした。

ちなみにこの言葉、放送禁止ではないようですが、差別用語的な扱いを受け、それこそ「太陽にほえろ!」の全を再放送機会があった時でも、彼の出ていた時期のものはまるまるすっ飛ばされた事もあったようです。

 

●ものすごく個人的な思い出

この曲で個人的に思い出すことがあって、当時日曜の昼だったと思いますが、TVでこの曲見た後に、飼っていたインコが死んでいたのを見つけ、庭に埋めてやりました。この曲を聴く度に、小5の時に知り合い宅から引き取りながら早々に死なせてしまったこのインコの事をいまだに思い出してしまいます。

 

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