3月もなかなかPCのある居宅に帰れていないうちに、いつしか春になっていた「今日の1曲」。
今日はこの曲!
↓音源はコチラ↓
発売:1982(昭和57)年1月7日 (当時17歳)
売上:55.6万枚(オリコン最高1位)
1982(昭和57)年1月に発売されたマッチこと近藤真彦さん5枚目のシングル曲です。
●3作連続1位曲
近藤真彦さん(以下「マッチ」と表記)のシングル曲は、デビュー曲「スニーカーぶる~す」(1980年12月発売。最高1位。104.7万枚)でいきなりミリオンセラーとなる鮮烈な形で登場します。
その次は、惜しくも最高2位どまりとなった「ヨコハマ・チーク」でした(↓本ブログでも取り上げました)が、その次の「ブルージーンズ・メモリー」(1981年7月発売。最高1位。59.6万枚)からまた1位となり、以後連続14作オリコン1位の記録を成し遂げますが、この曲はその3曲目で、1982年最初のシングル曲として1月7日に発売されています。
↓惜しくも2位に終わった「ヨコハマ・チーク」
●作家陣
作詞は伊達歩(だて・あゆみ)氏、作曲は筒美京平氏という構成で、従来のマッチの曲はデビューから初期は殆ど作詞は松本隆氏、作曲は筒美京平氏という「ゴールデンコンビ」の手によるものでしたが、この時期の何曲かは作詞のみ松本氏に代わり伊達氏が担当しています。
伊達歩というのは、作家・伊集院静氏のペンネームで、マッチのシングル曲を提供したのが有名ですが、沢田研二、西城秀樹といった歌手への提供も少しですがありました。
●曲について
それまでのマッチの楽曲が、前奏がしっかりあって歌い出していたものですが、この曲は前奏なしでいきなり♪なーまえさえー しらないのに… 歌い出され、またそれまでの楽曲と違ったゆったりとした曲調で、デビュー2年目を迎え初めて出たシングルで、ちっょと違った感じのものになっています。
曲間で♪I Can't Stop という部分がありますが、リアルで見ていた当時は「アキャンソン」にしか聴こえませんでした。
●この曲で覚えた言葉
後この曲が出た時は小学5年生でしたが、この曲が出て初めて聞いた言葉がいくつかありました。
ひとつはタイトルにもある「せれなーで」です。この2年後くらいに井上陽水氏の「いっそセレナーデ」という曲が出されましたが、小夜曲ともいわれる音楽ジャンルのひとつで、この当時はそんな意味など考えもしませんでした。
もうひとつは「ポニーテール」です。1950年代に爆発的に流行した髪型といいますが、それまで楽曲の歌詞にはあまり無かったと思われ、この曲あたりから増えてきたような気がします。
それ以前だと1975(昭和50)年に舘ひろし氏の率いたロックバンド「クールス」のデビュー曲「紫のハイウェイ」のB面「あの娘はステディー・ガール」という曲のフレーズに♪夜風に揺れるよポニーテール というものがありましたが、世間的なヒット曲にあまり出てくるフレーズではなかったように思います。
その後TVドラマでも「ポニーテールは振り向かない」という作品が登場したり、80年代前半から活発になってきたように思います。当時は女性の髪型のひとつぐらいにしか意識していませんでしたが、「ポニテ」と呼ばれるようになったのはいつ頃からなのでしょうか??
●個人的思い出
タイトルに「☆」や「☽」がついているのが妙に印象的でした。
それまであまり曲名にマーク?みたいなものがついたのを見た事がなかったもので。
これははっきりした記憶ではありませんが、若き日の片岡鶴太郎氏が「俺たちひょうきん族」の「ひょうきんベストテン」のコーナーでマッチのマネをして登場しており、まだ彼の名前を知らなかった頃、「マッチのモノマネの人」として認知していましたが、この曲もマネをしていたような朧げな記憶はあります。
最後に、この曲の出る前の事、当時たまに通りかかった商店街のレコード店の店先に、この曲の宣伝用としてマッチの等身大の看板?が出ていたのを覚えていて「今度の新曲はこれなんだ」と思ったものでした。今から40年以上前の事ですがこの曲にまつわる記憶としてはっきり残っています。
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