今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (220)夏女ソニア/もんたよしのりwith大橋純子(1983)

11月11日、ポッキーの日が今年もきた「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

いつもは自分のi-Podをシャッフル再生したものを選曲しますが、ここ最近自分が子供の頃に活躍されていた歌手の方が相次いで亡くなられ、なかでも、もんたよしのりさんの訃報に続き、今朝は大橋純子さんの訃報が届き、この曲について書きたいと思い、選曲しました。

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↓音源はコチラ↓

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作詞:阿久悠/作曲:芳野藤丸

発売:1983(昭和58)年4月6日 (当時:もんたよしのり32歳、大橋純子32歳)

売上:15.9万枚(オリコン最高16位) ※1983年度 年間82位

1983(昭和58)年4月に発売された、「もんたよしのりwith大橋純子」名義で発売された唯一のシングル曲です。レコードジャケット上はMonta With Junko Ohashiとなっていました。

 

まずは、もんたよしのりさん、大橋純子さん、このお二人が相次いで亡くなられた事が大変衝撃でした。大橋さんは以前から闘病生活をされていましたが、復活されるものと思っていました…ご両名の御冥福を心より申し上げます。

 

●異色デュエットソング

当時「もんた&ブラザーズ」で活躍していたもんたよしのりさんと、前年にシルエット・ロマンスが大ヒットして再び脚光を浴びた大橋純子さんという、同学年になりますが、異色すぎるデュエットソングですが、同じ事務所に所属していたことがキッカケでこの組み合わせが生まれたそうです。

この名義ではシングル1枚のみでしたが、実は同じ組み合わせの名義違いでもう1枚シングルがリリースされていました。先の分とは逆の大橋純子withもんたよしのり名義で同じ1983(昭和58)年6月にリリースされた「恋はマジック」という曲がそれです。

 

●化粧品CMソング

この時代は有名化粧品メーカーのCMソングというのが常に存在し、特に夏は活発に展開され、このタイアップを得られるとヒットの早道にもなっていました。

この曲はコーセー化粧品の夏のキャンペーンソングとして起用され、当時脂の乗り切ったこの2人の起用は話題を集めました。オリコン最高は16位止まりでしたが、15.9万枚のヒットを記録し、年間では82位と100位以内に入るヒット曲となりました。当時アニメで「少年ケニヤ」というのがあって、「夏女ケニヤ」などともじっていた記憶があります。

 

●当時の二人

もんたさんは、「もんた&ブラザーズ」の活動を続けていましたが、1981(昭和56)年の「DESIRE」以降は10万枚を越えるヒットがなくなり、ベスト10圏内に入る事もなく、シングル曲は5万枚前後売れるような感じで、この翌年にバンドを解散しています。一方でこの1983年は西城秀樹さんに提供した「ギャランドゥ」を作詞作曲しヒットさせました。

大橋純子さんは「シルエット・ロマンス」がヒットした1982(昭和57)年までシングル曲をリリースしていましたが、1988(昭和63)年に「眠れないダイヤモンド」という曲をリリースするまで5年以上シングルリリースがなく、ソロではシングルを出していない状態でした。

2人の活動の転機的なこれらの状況も、このデュエットを組む流れに繋がったのかもしれませんね。

 

●作家陣

作詞は阿久悠氏で、なんだか意外な感じがしました。「夏女」というタイトルでデュエットソングの作詞がこの方だったとは…という感じで。

作曲は芳野藤丸氏、SHOGUNのメンバーとしても活躍したバリバリのミュージシャンという、これまた異色の組み合わせだったといえます。

このポップな夏ソングに、もんたさんはイメージつきましたが、大橋純子さん?となりました。個人的に「シルエット・ロマンス」の印象か強くて、壮大なバラードを歌い上げる人、な感じだったのでポップすのイメージが全く想像つきませんでした。でも歌のうまい人はなんでもこなすんだな、というのを聴く度に感じました。

 

●歌詞

何にも縛られない、自由な心の女でいたい、と大橋さんのパートで歌われ、

何にも縛られず、ありのままの心でいいんだよ、ともんたさんのパートで歌われています。

化粧品のCMのイメージにピッタリなのでしょうね、自分の思い通りのメイクをして、思い通りの女になる、みたいな。

 

●歌唱

先にも少し触れましたが、この組み合わせでこんなにもソウルフルな歌唱になるのか!って感じでした、

大橋さんのバラードについては触れましたが、もんたさんもパワフルな歌唱はするものの、なにせあのわざと潰したというハスキーボイスは、途中でかすれるどころか消えるような、無声状態を彼の記憶で埋めてるようなそんな感がありました。ヒット曲である「DESIRE」の間奏前に派手なシャウトをしていますが、それも張り上げようとすると声が切れる、それがまた彼の持ち味でもあったんですが、この二人だとそこそこのポップソングかな?と当初は思っていました。

しかしサビになると、特に♪ソーニアーーーー と伸ばす部分のパワフルさとグルーヴ感はヤバいです。「こんなパワフルなの??すごい」ってぐらい、二人の声が響きわたっています。最後に繰り返す♪wow wow wow~ からの部分はそれが最高潮に達しています。

 

 

こんなにもパワフルな曲をうたっていた二人が、ほぼ同時に逝くなんて…と衝撃がおおきいところですが、向こうでも二人でソウルフルな声を響かせていてほしいと思いました。

 

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