今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の一曲 (278)スウィート・ホーム大阪/ファニーカンパニー(1972)

お盆休みまであと1週間、これだけが今生きるモチベの「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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↓音源はコチラ↓

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作詞:横井康和/作曲:桑名正博

発売:1972(昭和47)年9月 (桑名正博:当時19歳)

売上:不明(オリコンチャートインなし) 

1972(昭和47)年発売のファニー・カンパニーのデビューシングルです。

9月発売とされていますが、日付までは分かりませんでした。

 

●ファニー・カンパニーのデビュー曲

日本のロックの夜明けを彩ったとされ「東のキャロル、西のファニカン」と並び称されたこの2グループにおいて、矢沢永吉氏率いるキャロルよりもやや先んじて、1972年秋にデビューを果たしたのが桑名正博氏率いるファニカンことファニー・カンパニーでした。

桑名氏は当時19歳、このレコードジャケット右端にいる長髪の青年こそが彼ですが、後に「桑名正博」としてソロデビューする彼とは全く別人のような風貌でした。

金が欲しくて成り上りたかったキャロルとは対照的に、関西のボンボンの集まりで半ば道楽でロックをやっていたファニカン。次に「ハイウェイ・ドライブ」というシングルをリリースしますが、わずかシングル2作であっけなく解散し「20歳までのいい思い出」的なロックグループだったといわれます。

 

ファニー・カンパニー、もう1枚のシングルについてはコチラ↓

lefthand926.hatenablog.com

 

●作家陣

大抵、バンドメンバーで作詞作曲をする点はキャロルと同じです。

この曲は作詞が横井康和氏、作曲が桑名正博氏です。

横井氏は、このバンドの前身にあたる「ファニー・カムパニー」というバンドを女性2人と組んで1968~70年まで活動しており、そこから名前だけ拝借して全く違うメンバーと組んで活動したのがこのファニー・カンパニーでした。

横井氏は京都出身のやはり関西人ですが、関西弁を詞にふんだんに盛り込んでロックのリズムにのせたのが秀逸でした。その作曲が桑名氏、作詞も彼だったのかな?と当初勝手に思っていましたが、

♪ここが通天閣だっせ!

の部分をセリフ調にしたのはインパクト十分でお見事でした。

♪まぁ一杯やりまひょ~

の詞を19歳の青年に歌わせるとは…と思いましたが、酒とは限らないし、と捉えたらセーフなんでしょうか??

歌詞の最初が

♪あんさん 新聞読んだはりまっか

というバリバリの関西弁から始まるのが印象的ですね。

これに新しいロックの音がのって、いわば革命的な曲といっても過言ではないのですが、新しすぎたのか?一部の熱狂的なファンはいたものの、世間的な人にはいたらず、オリコンチャート100位にも入りませんでした。

サビで何度も

♪SWEET HOME 大阪

と繰り返しますが、そのあと

♪わいは多分もう 帰りまへん

と歌っているのは、東京へ出て、ふるさとの大阪にはもう帰らない、という意思表示なんでしょうか?ファニカンってキャロルと対照的に、青春の思い出でロックをやっていたようなバンドだったのに、そんな事歌うんだろうか?とも感じました。

 

●シングルカット

先行でシングルとして発売された楽曲ですが、後発の「ファニー・カンパニー」という1stアルバムにも別バージョンの同曲が収録されています。

シングル盤の方が、ちょっと世間向け仕様?になっている感があり、ちょっと整った感じのイメージでした。アルバム版のラフな感じの方が個人的には好きです。

 

売上はともかく、キャロルやこのファニカンがロックシーンに現れて、新しい音楽をやったことが、やはり影響力が大きい、事を感じます。それまで日本で聴いた事のないようなカッコいいい音楽、どんなスタイルでバンド)やっていたかはともかく、その切り開いていった姿はやはりカッコ良かったんだと思いました。

 

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