今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (272)愛と死/フォーリーブス(1973)

7月に入って1週間、これからが夏本番の「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

 

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作詞:北公次/作曲:鈴木邦彦

発売:1973(昭和48)年2月1日 (当時平均21.0歳)

売上:16.5万枚(オリコン最高13位) 

 

1973(昭和48)年2月に発売された、フォーリーブス18枚目のシングル曲です。

 

●売上

オリコン最高13位、前作「あなたの前の僕がいた」(1972.10.21発売。最高10位。16.9万枚)を最後にフォーリーブスオリコンTOP10に入る事がなくなってしまいますが、それでも前作並みの16.5万枚を売上げ、これはグループ史上3位の売上を記録しています。1971年頃からこの時期くらいまでが、彼らの人気絶頂期だったと言われています。今はもう既に社名が変わってしまいましたが、当時の事務所にはあれこれグループがなかったので、まさに看板を背負って立つ存在でした。

 

●短い歌詞の曲

♪しあわせも ララララララ…

♪くるしみも ララララララ…

と淡々と始まる、「ララララララ」のフレーズが印象的な曲です。

最初、思いエレキの演奏から始まりながら、この淡々とした歌い方で始まったと思ったら、サビ始まりの曲で、そこから思い切り転調して、重々しいメロディーに重々しい内容の詞が乗っかってきます。

「愛し合った君」がひとりで死んでしまい、ひとり生きる「僕」を何故に苦しめるのか?神は何故、死んだ「君」と生きる「僕」を結びつけたのか??

死別するんなら、なんで生前結び付けたんだよ!という悲痛が込められた曲、まさに「愛と死」ですね。

この「愛と死」というものをドラマで表したものとして、太陽にほえろ!松田優作さんが「なんじゃーこりゃー!」と言って殉職する回ジーパン・シンコ その愛と死」が真っ先に浮かびます。同じ署内の同僚として、婚約したジーパン(松田優作さん)とシンコ(関根恵子=現・高橋惠子さん)でしたが、ジーパンの殉職によって、その愛は無惨に引き裂かれ…。まさに♪神は人と人を 愛と愛で 何故に結びつけたのか? ですね。

 

曲に話を戻しますが、フォーリーブスのこの時期の楽曲群は「命」とか「死」みたいな重いテーマを重々しく歌わせるものが多かったように思います。いつも死と隣り合わせみたいなフレーズが頻繁に出てきて、それもラストはハッキリ終わらせずに、重々しいままフェードアウトして、時にそれが叫びもがいていたりするものもあったり、すごくカオスなものか感じられました。

これが時代背景か?と言われると、そういう側面も勿論ありますが、世の中そんな重い曲ばっかりではなかったし、とりわけアイドルというジャンルにおいては返ってそのような曲は殆どないくらいだったと思います。アイドルが当時のフォーク的なものを歌うとこんな風になるのかな?と想像したりもします。

 

いずれにしても、この曲を最初の重くもどこか軽快な(表現が難しい…)エレキの流れるままに聴いてると、あまりの曲の展開の変化ぶりに大変戸惑うことになると思いますが、逆にその一筋縄ではいかない、変化を楽しむのも良いかと思います。

 

…なんか、ジャケットを見て「ビートルズっぽい」と感じましたが、同感の方いますでしょうか??

 

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