今日から2024年後半戦スタート!な「今日の1曲」。
今日はこの曲!
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発売:1981(昭和56)年2月5日 (当時20歳)
売上:不明(オリコンチャートインなし)
1981(昭和56)年2月に発売された、倉田まり子さん8枚目のシングル曲です。
●悲恋の曲
倉田まり子さんのシングル曲は、本人ちょっと陰りを含んだ雰囲気とは裏腹に、割にポップなメロディーにのった曲が多いイメージですが、この曲はそれらと比べると随分シリアス調で、悲恋が前面に出た異色曲の感がありました。
いきなり、たたみかけるように
♪これきり あーえないの?
もう あーえないの?
何故 あーえないの? おーわりーなの?
で始まる、目に見えて悲壮感に満ち溢れた雰囲気の、サビで始まる曲となっています。
スピード感のあるメロディーですが、シリアス感に拍車をかけるようなスピード感といったところです。
サビから始まってAメロに入り、淡々としたメロディー、歌唱になりますが、悲しさに溢れた詞ばかりが延々続いていきます。
最後は、サビのリフレインで転調して、より高い音で歌われていて、より悲しみが増幅されているように感じます。
レコードジャケットから見ると、そんな雰囲気の曲とは全然感じないですが、そのギャップもまた良いのかも、というところです。
恋はライ・ライ・ライの「ライ」は「Lie」(嘘)で、歌詞にも
♪あの優しさも あの囁きも嘘?
とあり、「あの時の甘いひと時は嘘?夢?」と気持ちが暗転する描写も多く、改めて悲恋曲である事を感じます。
●作家陣
作詞は亜蘭知子さんで、倉田まり子さんのシングル曲の詞は以前から手掛けており、以前記事にて御紹介した4作目「イヴニング・スキャンダル」以降毎回のように作詞を担当していて、前作となる7作目「さよならレイニー・ステーション」こそ他の方の作詞でしたが、本作で2作ぶりの作詞担当となりました。
作曲は長戸大幸さんで、この2人といえば「ビーイング」の創設に参加したメンバー(他に織田哲郎さん)というつながりがありますが、長戸さんは舘ひろしさんがソロデビューした初期の楽曲も多数手がけており、舘さんの初期代表曲「朝まで踊ろう」などは、たちひろし作詞/長戸大幸作曲となっていて、この組合わせは何作か存在します。
↓倉田まり子さんの楽曲でこれまで記事にしたものはコチラ
↓舘ひろしさんの「朝まで踊ろう」はコチラ
▼売上
オリコン100位圏内に入らず、売上は不明です。
5作目「June浪漫」(1980.4.21発売。最高89位。0.5万枚)を最後に、次作から100位圏内に入る事がなく、この曲でその3作目となっていました。
次の「恋はAmi Ami」(1981.5.5発売。最高94位。0.2万枚)で1年ぶりに100位圏内に入る事となります。
今は芸能界を離れ、キャリア・カウンセラーなど講師として表舞台に立つまり子さん、アイドル歌手からカッコいい転身をされた方の例としてよく挙がっています。