9月ももう終わる…「今日の1曲」。
今日はこの曲!
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作詞:亜蘭知子/作曲:都倉俊一
発売:1980(昭和55)年1月21日 (当時19歳)
売上:2.9万枚(オリコン最高51位)
1980(昭和55)年1月に発売された倉田まり子さん4枚目のシングル曲です。
●シリアス系ポップソング
彼女のデビュー曲は「GRADUATION」という正面切った卒業ソングで、ゆったりとしたバラード調、次が「いつか、あなたの歌が」というこれもバラードからサビで少しテンポが上がりますが、全体にゆったりした感じでした。
3枚目がポップ全開に振り切った「HOW!ワンダフル」で、彼女の楽曲で最も売れ、代表曲になったと共に、人気を確立した曲でもありました。
そしてこの曲…、前作が明るいポップスだとすると、本作は翳りを含んだシリアスなポップスになるでしょうか。
●恋の夜
ある夜恋に溺れて、抱きしめられたら不思議なときめきが身体を駆け抜ける…、悪魔の口づけを浴びせられたら…スキャンダラスな夜に溺れる…そんな感じの曲です(笑)
ただ個人的に歌詞よりも、独特のメロディーが惹きつけられます。
ポップでスピーディー、だけどどこか翳りを感じるメロディー。
彼女が歌う楽曲は、ポップソングでもどこかしら翳りを感じてしまう不思議な雰囲気があります。つきぬけるような笑顔弾けて100%!みたいな楽曲がなかなかないですね。これは彼女のキャラクターというか、もった雰囲気がそのようにさせているのでしょうか。
●サウンド
先ほどメロディーが好きという事を書きましたが、特に間奏の色んな音の融合は好きですね。トランペットみたいなのがうねってたり、ギターがうねったり、色々グシャグシャッとなった感じが妙に好きです、一言でいうと「ファンキー」な感じで。
♪抱きしめーてー ベーイビー から盛り上がってくる感じも好きです。
終奏も間奏のようなメロディーラインですが、時間的に短く淡泊に終わってしまう感があり少々残念な気がしました。
●B面
は「ミスティー」という曲です。
これも同じようなスピーディーでシリアス調の楽曲です。
全く似た様な楽曲の組合せというのも結構珍しくないでしょうか?って感じでした。
ポップなのに翳りの方にばかり気持ちが惹きつけられます。
似た曲ではありますが、彼女の楽曲の中で、この2曲は個人的に大好きです。特にサンド面が、ですが。
現在は坪田まり子氏として社会人のコンサル的な事を職業とされ、芸能界では不本意な最後となってしまいましたが、まさに己の力で人生を切り開いて、ここまでになったんだなという事を、彼女を見てるとものすごく思い知らされます。