6月中旬から下旬になりゆこうとする「今日の1曲」。
今日はこの曲!
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作詞:松本 隆/作曲:細野晴臣
発売:1983(昭和58)年2月1日 (当時27歳)
売上:16.0万枚(オリコン最高13位)
1983(昭和58)年2月に発売された藤村美樹さん唯一のソロシングル曲です。
●キャンディーズ・ミキちゃんの復活
藤村美樹、と聞いて「誰?」となる方も少なからずいるかもしれませんが、「キャンディーズ」のミキちゃんです。
そう、この曲の出た当時、テレビの歌番組に出て「藤村美樹さん」と言われて、聞いた事のない人だと思いましたが、よくよく見てるとキャンディーズのミキちゃんだったという事で、「かなり久しぶりに見かけたな」という感じでした。
キャンディーズはリアルで少しだけ記憶があり知ってもいましたが、「あの時のミキちゃんか?」って感じでした。
ランちゃんスーちゃんは既に芸能界復帰していて、伊藤蘭・田中好子として女優の道を進んでいましたが、キャンディーズ解散から唯一復帰していないまま、5年の時を経てミキちゃんが戻ってきたのも驚きなら、その時初めて苗字が「藤村」である事を知り、名前の漢字も「美樹」である事を知りました。
小2の最初にキャンディーズが解散して、この復帰が中1になろうとする頃だった事もあり、キャンディーズという存在も頭から全く離れていました。
●復帰第一弾
あの、伝説の、キャンディーズ解散から5年の沈黙を破って、しかも唯一「歌手」として復帰したという事で、かなりの歓迎ムードだったようで、楽曲は化粧品のCMソングに起用され、松本隆・細野晴臣という当時の売れっ子による作詞・作曲で万全の体制を敷かれた、といっても過言ではなかったと思います。
オリコン最高13位を記録し、売上16.0万枚のヒットを飛ばし、キャンディーズ時代ほどではないものの、5年のブランクを感じさせない順調な滑り出しとなりました。
●楽曲
アイドル時代のような楽曲ではなく、やはり時を経たちょっと大人の楽曲として、ちょっとけだるめな感じの歌い出しです。
夢恋人のタイトルの中身を表すような、
🎵噓の愛でいい 嘘の恋でいい 抱きしめて
なんて部分に特に「哀しさ」を感じましたが、夢の中の恋と、夢の中の恋人へのいわゆる「妄想」に溢れている楽曲、そんな印象でした。
キャンディーズ時代でも割と音域の低いダークな感じの歌唱で存在感を発揮していた感もあって、シングルでは当初スーちゃんがセンター、ブレイクした「年上の男の子」からはランちゃんがセンターを務めており、ほぼメインボーカルを取る事はありませんでした。
しかし歌唱力はメンバー随一、とファンの間でもその歌唱力の確かさは定評があり、またメンバーの中でいち早く、作詞・作曲も手掛けていて、その卓越した歌唱・音楽センスはテレビ的にはあまり認知されていない感がありました。
そんな中、ラスト2曲目の1977(昭和52)年発売の「わな」では、メンバーの要望もあり、シングルでは最初で最後のメインボーカルを取りました。
解散直前という機運もありつつ、ちょっとダークな雰囲気のこの楽曲でヒットを飛ばし、世間的にもその歌唱が幅広く認知されたと思います。
●1曲限りのシングル
5年ぶりの華麗な復活を遂げ、シングルの売行きも順調で、さぁこれから!と思われた矢先、彼女は結婚し芸能活動も引退してしまいました。
このシングル曲を発売し、後発で同名タイトルのソロアルバムを唯一残して…。アルバムは全体的にアンニュイな感じがして、明るくポップな曲という感じのものが皆無で、アーティスティックな面が強調された感がありました。
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次に彼女の姿を見る事になるのは、キャンディーズ時代のメンバーだったスーちゃんこと田中好子さんの葬儀の時でした…
彼女たちはグループとして復活しなかったからこそ伝説になった、と言われますが、それでも3人が3人とも仲良しで交流できていた事を知れて「それでよかった」と思えますし、逆に変な形で中途半端に復帰しない方が良かった、と思いました。
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