今日の1曲

古い曲に偏りますが1曲チョイスして綴ります。

今日の1曲 (109)暑中お見舞い申し上げます/キャンディーズ(1977)

お盆も終わりゆく中、残暑とは言い難い暑さの続く「今日の1曲」。

 

今日はこの曲!

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作詞:喜多條忠/作曲:佐瀬寿一

発売:1977(昭和52)年6月21日(当時平均21.7歳)

売上:29.8万枚(オリコン最高5位)

1977(昭和52)年6月に発売されたキャンディーズ14枚目のシングル曲です。

 

●夏の代名詞的ナンバー

夏のアイドル楽曲に多い「夏の…」みたいなタイトルではなく、夏に定番のズバリ「暑中お見舞い申し上げます」のフレーズをそのままタイトル曲に持ってきたセンスが素晴らしいですね。

この当時はまだ、ハガキでこの「暑中見舞い」やり取りをするご家庭もあって、我々でも平成ひとケタ年代くらいはまだ年賀状のように、夏になると届けたり届いたり…していました。この当時ならもっと活発にやり取りしていただろうと思います。

当時「郵政省」の暑中見舞いハガキのテーマソングにも起用されていた「国をあげて」バックアップされた??曲です。

 

●リリース直後に解散宣言

この曲をリリースした翌月の1977年7月17日、日比谷野音のコンサート中に「普通の女の子に戻りたい!」と突然宣言され、解散宣言として大きく取り上げられたという、そんな時期の曲です。

なので、この後リリースされる曲はすべて「解散へのカウントダウン」として捉えられる事となり、ラストシングル微笑がえしを1位にしよう!という運動の高まりへと繋がっていきます。

 

●楽曲

ポップで勢いのある前奏に、♪ウゥゥゥー ワッ!のシャウトが入って、歌詞的にはいきなりタイトル曲で始まり、というとてもインパクトの強い曲です。この部分だけで、曲のポップさや内容がパッと分かる、新聞の大見出しのような(笑)

タイトル名で歌詞が始まるのは「その気にさせないで」「ハートのエースが出てこない」などもおんなじですね。

♪まぶたにくちづけ 受けてるみたいな の部分初めて聴いた時に「まぶたにくちづけ?」という感じでしたね。

全面的に夏全開という感じで、恋愛にドキドキしながら、その不思議な力に翻弄されている感もあります。

♪なぜかパラソルにつかまり あなたの町まで飛べそうです というフレーズなんかは、なんでもできるってくらい恋愛によってこの曲の主人公の女性がパワーを得てる感がありました。

個人的に一番ツボな詞は♪早く あなたに会いたくて 時計を逆さに回してます という部分ですね。それも「回してまぁーーーすぅ」と伊藤蘭さんが伸ばしながら歌ってるところです。この歌唱によって、この詞の「早く会いたい気分」がより強く明確に伝わってきました。

早く会いたくて、時計を進めるんじゃなくて、遅らせるのか~!とも思いました。9時59分だけと、これを9時57分にして、会いたいけどまだ会いたくない、みたいな感情なのか?それとも、会う前のドキドキ感をもっと楽しみたいからなのか?この部分を聞くたびに、この曲の主人公の真意は?と色々考えてしまいます。

 

落ちサビ前の間奏がちょっとハワイアンというかトロピカルなサウンドで、ここもまた印象的な部分でした。

 

♪今年の夏は 胸まで熱い 不思議な不思議な夏です と一番や二番の結びに繰返し出てきますが、これはときめく心を表しているものと思いますが、近年の夏は胸まで「暑い」となりそうなぐらい、半端なく暑いです。

この曲が出た当時、1977年8月の今と同時期の東京の気温を調べてみました。

下表がそうですが、30℃になったのが1週間に1日だけ!

昔も夏は暑かったですが、朝早くからは暑くないし、夕方も涼しくなり、最高気温も今みたいにはいかず、7月は暑くてもお盆を過ぎるとピークは過ぎた感はあったものでした。今の暑さはやはりちょっと、この時期と比べると異常に感じます。

▼1977年8月の気温抜粋



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