6月も既に真ん中に突入して、時の流れに追いつけない「今日の1曲」。
今日はこの曲!
↓音源はコチラ↓ (最初の曲です)
作詞/作曲:たちひろし
発売:1979(昭和54)年 (当時29歳?)
売上:不明(オリコンチャートインなし)

1979(昭和54)年に発売された、舘ひろしさん5枚目のシングル曲です。
●セクシーダイナマイト ラスト
実質舘ひろしさんのソロ活動ですが、「クールス」脱退後ソロ活動初期のキングレコード在籍時代は、シングル曲の名義としては「舘ひろしとセクシーダイナマイト」とクレジットされていました。
時には「セクシーダイナマイツ」と表記されていたり、割とどうでもいいのかな?と思いましたが、昭和期は誤記も結構当たり前にあったので「大体こんな感じ」で表記されていたように思います。
といってそのダイナマイトの方々には一切スポットが当たらない、実質ソロ活動でありました。そんなキングレコードでの活動も実質この年で終わりで、キングでのラストシングルとなりました。
翌年にはEpicソニーへ移籍する事となり、これに伴ってか以後は「セクシーダイナマイト」の表記は外れ、
ちなみに発売日は色々調べましたが不明でした。オリコン100位圏内に入っておらず、発売日データがなかなか見つけられませんでした。
●作家陣
舘さん自身の作詞作曲で、クールス時代から使用していたひらがな表記の「たちひろし」名義での作詞作曲の仕事も今作で最後となりました。
●詞
歌詞は、俺の前で美人面して気取ってみせても俺のタイプじゃないぜ、だけど一晩だけなら遊ぶつもりでOK、というプレイボーイのOne Night Stand的な曲です。ちょうどこの時期、彼が脱退したクールスが「One Night Stand」という、そのものズバリのタイトルの曲をリリースしています。
●メロディー
前奏とサビはアップテンポで、Aメロはゆーっくりな感じの曲です。出だしの♪タンタンタンタカって音がありますが、同じアルバムの他曲にも似たような出だしの楽曲があり、前作アルバム「スキャンダル」ではエレキのカッコいい楽曲が前面に出ていましたが、この曲を含むアルバムではサックスのような管楽器系やブルーハープや多彩な音が現れ、また特有の哀愁感もあり「79年の舘ひろし」的な分かり易い面が、この曲のサウンドに現れている気がします。前奏や間奏など特に、この時期の彼にしかない音、と感じます。
●収録アルバム
冒頭の音源リンクでYou Tube動画を引用させて頂きましたが、キングレコードでのラストアルバムとなる「JUST ONE NIGHT」の1曲目に収録され、アルバムタイトルもこのシングル曲とリンクしたものとなっています。サウンドについては前項で触れた形で、ロックすぎないちょっとブルース寄りになってる感もある作品です。
●西部警察のころ
この当時の舘さんといえば、石原プロが満を持して世に送り出した「西部警察」の放送される直前であり、この曲やアルバムの制作を終えてから、西部警察で初の連ドラ出演の仕事を入れた、という流れになるかと思います。
西部警察スタート時はキャスト紹介で渡哲也さんの次(寺尾聰さんより前)に出てくる主要メンバーでしたが、契約が半年ということで最初の殉職刑事になる形で番組を降板し、その後Epicソニーへ移籍して音楽活動を再開します。
しかし西部警察への再出演ラブコールが高まり、別の刑事役で復帰し、ここから俳優としてブレイクしていきますが、音楽活動は逆にストップし、その後ムーディーな歌唱が特徴的な歌手へと変貌していきます。
◆過去の舘ひろしさん楽曲記事はコチラ↓