8月ももう終わり、すっかり秋にすらなった感のある「今日の1曲」。
今日はこの曲!
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発売:1977(昭和52)年 (当時27歳)
売上:不明(オリコンチャートインなし)
1977(昭和52)年に発売された舘ひろしさんのデビューシングルです。
デビュー曲といっても、元々1975(昭和50)年に今も存在しながら伝説のロックバンド「クールス」としてデビューしており、クールス脱退後ソロになって初めてのシングル曲となります。
厳密には「舘ひろしとセクシーダイナマイツ」名義ですが、「セクシーダイナマイツ」って誰やねん?って感じで、実質的なソロ歌手としての活動です。
●発売日不明
そんな舘さんのデビュー曲だというのに、ナント発売日が不明です。
当時所属はキングレコードで、クールス時代からの所属でした。
クールスを脱退する時に、ソロになる彼はそのままレコード会社に残り、他のバンドメンバーはレコード会社を移籍して「クールス・ロカビリー・クラブ」と改名を余儀なくされる事となります。
そんな記念すべきデビューシングルの発売日が不明という事は、ソロデビュー日も不明な訳で、舘さんの公式サイトにはこれまでのDISCOGRAPHYとして、この曲も載っていますが「1977」とあるだけで、日付は載っていませんでした。
レコードの型番から、1977年6月か7月頃ではないかと思われます(近い型番の作品を調べる限り)。その近い作品には、高岡健二さんの「君よ八月に熱くなれ」という、かつて夏の甲子園で試合前に流れた国民的楽曲が発売されています。
発売日が不明なので、当然のようにオリコンチャートインもしておらず、何枚売れたのかも分かりません。
●ライダー
クールス時代から「バイク」が切っても切れない関係となった舘さんらしいデビュー曲といえ、あまりにも爽快なタイトルと楽曲になりました。
のっから、ジャララーンとエレキギターが炸裂し、疾走感溢れる軽快なリズムの前奏から♪おーれはっきっまーぐれっなライドゥアーー とたたみかけてきます。
サビ前の♪なーがれるみどりのなっかをぅぅ~ の語尾の微妙なビブラートがもはや「舘ひろし節」ともいうべきものがあります。
♪アーイム ジャサロケンロゥー っラッイダドゥァー って感じで歌うんですが、英語を熱心に勉強しただけあって発音うまいんですが、っラッイダドゥァー の部分の独特の「タメ」がまた印象的です。♪アーイム ジャサロケンロゥーを畳みかけて歌ってるのに対して、ラッイダドゥァー の部分は半ば鼻歌混じりの超ユルい感じの歌唱になっています。
それも最後のこの部分は、更に「タメ」を利かせて、♪ンンー、ラッイダドゥァーって感じで温泉に入ってるぐらいの脱力感に満ちたものでした。メロディーが全面的に疾走感に溢れたものとなっているのに…。後のムーディーな雰囲気の舘さんの様子が、この若い時の曲の一端からも窺えるというものです。
●70代のあぶない刑事
最近、昨日今日のレベルでしたが、70代でも柴田恭兵さんとの「あぶない刑事」が復活する、というニュースがありました。前回が定年直前で、ラスト銃を持った何十人に取り囲まれて、と死んだような設定になっていましたが、これをなかった事にするのか?よく分かりませんが、いくつになっても「カッコいい」がハマる今や名優になりましたが、そんな彼のソロ歌手キャリアのスタートがこういう楽曲であり、またこういうレコードジャケットでもありました(現在72歳で当時27歳)、というお話でした。