4月も下旬に差し掛かり、1週間少しでGWが見えてきた「今日の1曲」。
今日はこの曲!
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作詞/作曲:甲斐よしひろ
発売:1992(平成4)年8月5日 (甲斐よしひろ:当時39歳)
売上:不明(オリコンチャートインなし)
1992(平成4)年8月に発売されたKAI FIVE2枚目のシングル曲です。
●大ヒット前夜
KAI FIVEでは「風の中の火のように」という大ヒット曲をupした事がありますが、本作はその前作シングルとなります。バンドの概要については、その記事で説明していますので、ここでは純粋にこの曲について触れていきます。
その大ヒット曲の半年前に発売されたシングルでしたが、オリコンチャートインせず売上枚数は不明です。
前作のKAI FIVEとしてはデビュー曲となる「幻惑されて」(1991年10月発売)もアルバムと同日発売ということもあり、オリコンチャートインせず、本作まで彼らのシングルは100位以内に入る事なく、次の「風の中のー」がいきなり大ヒットします。
ちなみにこのシングルが発売されたから3週間後の1992(平成4)年8月26日に同名のアルバム「LOVE JACK」が発売されます。同名、と書きましたが正確には、シングルはカタカナ表記の「ラブ・ジャック」、アルバムは英語表記の「LOVE JACK」と異なっています。
前作アルバム「幻惑されて」(こちらはシングルと全くの同名表記)の流れをくむような形で、「甲斐よしひろ∔ハードロック」という感じで、甲斐バンドを解散してソロになって独自の作風を築き上げたところで、またバンドを立ち上げて、それまでの甲斐節的な部分がハードロックの音にかき消された感がありました。
再びバンドを組んで表舞台に躍り出たというより、よりアングラな部分へ突っ込んでいったような、そんな感すらありました。
ある程度売上的な面は度外視して、やりたいことをやったのかな、と感じていました。
●タイアップなし
KAI FIVEは計5作のシングルをリリースしていますが、他の4曲は何かしらのタイアップがありますが、本作のみ全くのタイアップなしでした。タイアップがあったから売れるとか、なかったから売れないという事もないのですが、「風の中の火のように」がドラマ「並木家の人々」のタイアップで大ヒットした事を思えば、やはり大きいなと感じてしまいます。
●4人
ジャケットでは甲斐氏よりも、ヤッチこと田中(当時:多奈加)裕千氏の方が大きくと写っています。
KAI FIVEは通常メンバーは3人ですが、このシングルとアルバムのみ、4人が写っています。
その4人目とはこの人物、KAI FIVEはボーカルとギター、ドラムという編成でベーシストはサポートメンバーにて組んでいましたが、この作品だけはメンバーとしてクレジットされている、出井孝幸(イデイ・タカユキ)という方です。ちなみにこれはアルバム「LOVE JACK」にある歌詞カードの中身です。
初期は別のサポートメンバーで入っていましたが、彼がどういう経緯で入り、このように扱われ、またその後何事もなかったかのようにしれっといなくなっているかは不明です。
●楽曲
音としては前作「幻惑されて」の方がハードロック寄りという感じで、もう少し歌謡路線?寄りという感じでしたが、出だしで「インサート」が歌詞に入るなんて、と当時は個人的に衝撃でした。そこから曲を聴いてると、あぁそういう感じの「夜通し燃え上がる」ような曲だな、と感じられました。