2024年ももう2ヶ月が終わろうとしている「今日の1曲」。
今日はこの曲!
↓音源はコチラ↓
作詞/作曲:甲斐よしひろ
発売:1979(昭和54)年5月5日 (甲斐よしひろ:当時26歳)
売上:14.4万枚(オリコン最高13位) ※1979年度年間80位
1979(昭和54)年5月に発売された甲斐バンド12枚目のシングル曲です。
甲斐バンドの楽曲ではこれまで、以下について記事をupしています。
思えば、この「今日の1曲」として取り上げた最初は甲斐バンドの楽曲でした。
↓上の分は、実は歌詞に少々誤りがあり、正しくはコチラにて↓
●「HERO」路線の踏襲
甲斐バンドが唯一オリコンで1位を獲得した「HERO(ヒーローになる時、それは今)」の大ヒットを受けての次のシングルとなりましたが、HEROと同じような構成の曲となりました。
初めて聴いた時、なんか似てるなと思ったものですが、それもそのはずで意図的にそのようにしたそうです。
というのも、最初にヒットした「裏切りの街角」(1975.6.5発売。最高7位。30.4万枚)の次に出したシングルが「かりそめのスウィング」(1975.10.20発売。最高44位。5.4万枚)でしたが、これが前作とは全く異なるタイプの曲でセールス的にも不発に終わり、その轍を踏まない為に、あえて同じようなタイプの曲にしたといいます。
「HERO-」もこの「感触(タッチ)」もインパクトの強いサビから始まって、間奏の後にAメロに入っていく形で、サビ⇒Aメロ⇒Bメロ⇒サビ⇒Aメロ⇒Bメロ⇒間奏明けサビ、またサビという構成は徹底して全く同じです。
そして「HERO-」が♪走りだそう~ と歌っているのに対して、この「感触(タッチ)」は、♪走り続けよう~ と歌っており、歌詞的にも相似形を感じました。
●歌詞
先にも多少触れましたがこれ以外で、
♪男は獣のように妖しく 女は悪魔のようにかわいい
♪男は獣のようにわがままで 女は悪魔のようにこわがりさ
とあり、「獣のように」はまぁまぁそんな感じかなという形容詞が続くのですが、「悪魔のように」に「かわいい」とか「こわがり」という意外な形容詞が続くんだな、と初めて聴いた時感じました。
この悪魔は攻撃的なものではなくて、普段は隠れている小動物みたいな悪魔なのかな、とも感じましたが、この辺の甲斐氏の作詞センスを感じさせられました。
♪おまえがすがる俺の 腕はこんなにも 細いけど
♪おまえがたたく俺の 胸はこんなにも 薄いけど
と1、2番にありますが、うまくゴロを合わせてるし、男としても未完成だけど、おまえを守っていくよ的な覚悟を感じる良い歌詞だと感じます。
●歌唱
歌い出しの
♪(Touch)夜に紛れて の部分が、♪よるにきまぎれーてへー と歌っているのが感じ取れて、語尾の伸ばしに厚みが増している事を感じますが、「HERO」の時よりもボーカルにエッジが効いてる感じがしました。
♪男は獣のように わがーままでへー
という部分なんかも、太字の伸ばしの部分にエッジが効いてて、聴いててスカッとする箇所が多数あるなと感じる曲であり、甲斐ボーカルの真骨頂の部分でもあるなと感じます。
●収録アルバム
この年10月にリリースされた「マイ・ジェネレーション」の2曲目に収録されています。B面「汽笛の響き」はアルバム未収録曲で、後に発売されたシングルコレクションに収録されました。こちらはポップス調で淡々と歌いつつも間奏のエレキの絡みがカッコいい曲です。
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