2月の終わりに再び寒波がやってきた「今日の1曲」。
今日はこの曲!
↓音源はコチラ↓
発売:1980(昭和55)年2月25日 (鈴木雅之、田代まさし:当時23歳)
売上:97.5万枚(オリコン最高1位) ※1980年度年間4位
1980(昭和55)年2月に発売されたシャネルズ(のちのラッツ&スター)のデビューシングルです。
彼らの楽曲では、これまで他に以下の曲を記事としてupしています。
●鮮烈なデビュー曲
1980年、まだまだ昭和の年号で表記する方が主流でしたが、この年だけは「80年代の到来」として、すごく「80」という西暦がクローズアップされた感が、当時子どもなりにありました。
そんな80年代の到来と共に彼らは現れました。
♪ランナウェ~イ
という分かり易く、かつ鮮烈な歌い出しで。
どこか懐かし気な雰囲気の音楽にのせて歌っているグループはタキシード姿に黒人と白人が半々みたいなグループ。今まで見た事のないスタイルの大人数グループで「なんだこれ?」となったものでした。
当時小4くらいだったので、フロントの人たちは本当に黒人だと思ってました(笑)
●ほぼミリオンの大ヒット
デビュー曲にしてオリコン最高1位を獲得し、97.5万枚を売上げ、年間4位の大ヒット曲となりました。
ここでピークが来てしまったせいか、後の曲がこれを上回る事はなくなってしまいますが、このヒットがあってその後の曲も立て続けにオリコンTOP10内に入っていった、とも言えます。
●ラジカセ製品の主題歌
当時パイオニアで発売した同名のラジカセの主題歌として起用され、当初はCMの尺用に1フレーズだけ吹き込むところが、レコード化される事になり、その1フレーズ詞と曲に追加がなされる形で、この曲ができたといいます。
●作家陣
この商品であるラジカセのCMディレクターの意向で、「オールディーズ風の曲」との注文を付け、それができるであろう井上忠夫さんへ打診があり、その井上さんの推薦で詞は湯川さんに担当頂きたいとなり、この組合わせになったといいます。
井上忠夫氏といえば、グループサウンズの草分けであるブルーコメッツの中心メンバーとして活躍し、その後はミュージシャン畑を歩いていましたが、この翌年には自らの歌う「機動戦士ガンダム」の映画版「哀・戦士」の主題歌がヒットし、井上大輔名義でソロシンガーとしても活躍したり、舘ひろしさんのアルバム「Rock'n Roll 1981」において、多くの曲を作曲したりしています。
このデビュー曲から5作連続でシングルは、この組合わせで製作されていました。
●詞とメロディー
とにかく頭の
♪ランナウェイ (ランナウェイッ) とても好きさ (ランナウェイへ~)
のインパクトが強すぎますが、その後の
♪連れて 行ってあげるよ (ワーワーワー)
♪二人だけの遠い世界へ お前を抱いて ランナウェイ
と、ここまでの部分が、一般に世の人々の頭に残るところだと思います。
この部分が、一番とか二番とか関係なしに全く同じ歌詞で3度も使われており、最初と真ん中と最後、全く同じフレーズで実にシンプルである事を改めて感じました。
逆にこれ以外の部分が、「どんなメロディーだっけ?」となるかと思います。
実際、これをカラオケで歌おうとした時に、最初は歌えるけど、この後どんなメロディーか知らずに歌っていたり、また同様の現象に陥った他人を見た事があり、サビというかそのインパクトの強すぎる曲です。
当時、英語も知らない小学生だったので、
♪ランナウェイ とても好きさ
という部分に「ランナウェイという人なのかな?」と思ったことがあります(笑)
あとは小学生エピとして
冒頭部分を♪なんだべぇ~(なんだべっ)とか替え歌で歌っていた記憶もあります。子供にも刺さる詞とメロディーなんだな、と今更ながらに思いました。
このグループといえば鈴木雅之さんの圧倒的な歌唱が前面に出ていますが、23歳でこのジャケ写は貫禄ありすぎで、当時見てて30歳は優に超えてるだろうと思っていたら20代前半と聞いて驚いたものでした。
またこの鈴木さんの歌唱をさらに引き立てるのが低音ボイスであり、この曲でも♪ランナウェイと鈴木さんが歌い出した直後に「ランナウェイッ」と響かせる低音が鈴木ボーカルとの落差を際立たせ、また我々小学生はむしろこの低音ボーカルをよく真似したものでした。
以上、シャネルズのデビュー曲でした。
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