早いもので2023年も、もう1ヶ月終わってしまう「今日の1曲」。
今日はこの曲!
↓動画はコチラ↓
作詞/作曲:宮本浩次
発売:1988(昭和63)年11月2日 (宮本浩次:当時22歳)
売上:不明(オリコンチャートインなし)
1988(昭和63)年11月に発売された、エレファントカシマシ3枚目のシングル曲です。
●セカンドアルバム先行シングル
エレファントカシマシはこのシングルの出た1988年のデビューで、「昭和期からブランクなく活動を続けている」数少ないバンドです。
デビューアルバムおよびシングルのリリース日が3/21なので、もうすぐデビュー35周年を迎えます。
この曲はセカンドアルバム「エレファントカシマシⅡ」に収録されていますが、アルバムが11/21に発売され、シングルとして11/2に発売されています。
オリコンチャート100位に入っておらず、順位の記録がなく売上は不明です。アルバムは最高71位の記録が残っており、アルバムとしてはこの2作目からオリコンにチャートインしていますが、シングルとしてはこの2年後の1990(平成2)年発売の「男は行く」で初めて100位以内にランクインする事となります。
●重すぎるロック
重厚なギターソロで始まり、すぐに重くてゆっくりなドラムが被さり、そんな重い前奏から堰を切ったように宮本浩次氏(以後「ミヤジ」と表記します)のこれまた重々しすぎる大きな声が響き渡ります。♪おーはよおおおおーー、こーーんにちーーーわああー、さよおーなあーらああああああーーー、てな具合で、重厚なサウンドに重厚な声…これだけ重たいロックの曲を個人的に他に知りません。メロディーはゆっくりなのに、なんて重くて騒々しいんだ?というそんな感じです。
この曲のエッセンスがこの最初の部分に凝縮されているように思え、この部分だけを個人的に鬼リピしていた時期がありました。重くてもどかしすぎるのに、その重くてハードな音が妙に癖になってしまってて。いわゆる「ドハマり」していました。
●ゆっくり怒鳴る
この時期の彼らの楽曲の「作風」だと思いますが、デビューアルバム「エレファントカシマシ」では、ミヤジの重いボーカルも割に軽快なメロディーにのったもので、若干「RCサクセション」を意識した(少なくとも歌い方はボーカルの忌野清志郎氏をかなり意識していたようです)雰囲気でしたが、本作を含むセカンドアルバムは一転して軽快な曲は皆無です。
とにかく重い、重くてもどかしい、極端ですがたとえば「バーカーヤーローオーーー」と大声でゆっくり言い放つような、そんな歌唱が終始続く楽曲が多くて、ここから数年はさらにどんどんもどかしい歌い方と詞になっていって、彼の大きな声が生かされづらい感じになっていったな、と感じました。
♪なにもーーーーー、かもがーーーーーー、おなーじぃいいいいいーーー、という具合に大声の重苦しい歌声が続いていきました…。
●異様なテンション
音源では、二番に入る時に♪イエエエーーーーーーーーとものすごいゆっくりで大声のシャウトがはいりますが、そこがまた当時の彼らしいという感じがしますね。
だいたい♪yeahなんてシャウトは、カッコよく軽快にキメる、そんなイメージが一般的だったといっていいと思いますが、こんなに生々しく、演歌のように?イエエエエエーーーーと叫ぶロック歌手やバンドをそれまで見た事がありませんでした。ある意味画期的でしたね。
今更ながらですが、今回この曲がシングル曲だった事を初めて知り、聴くようになってから25年くらい経ちますが、「そうなんや」と思って調べていました。およそ一般受けしづらい曲と思いましたが、シングルで出してたんだな、と今更驚きでした。
エレファントカシマシ / エレファントカシマシII [CD]
- 価格: 2464 円
- 楽天で詳細を見る